saoriotsuka-diary

イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

菜食晩酌日記第22回 うまく巻けない問題

巻き巻き巻き寿司。

 

最近仕事以外の時間に来年のカレンダーを描いていて、それが描いてたらなんだかいつも以上に画数の多い絵になってしまいまして(1枚そういうの描いちゃうと、全体のトーンを合わせたくなるので結局全部画数の多い絵に...)、時間がかかってしゃーないのですが、まだできてません。カレンダー販売する前に来年が来てしまう。やばい。てか、来年には間に合わせる予定なんで皆さん買ってね!

 

というわけで、すっかりブログを書くということを忘れておりました。って前置きからしてすでに長いんですが、息抜きにまた晩酌日記でも。

 

菜食をしてるといろいろ外食できないんですが、特にできないものが寿司です。え、菜食なのに寿司食べたいの?といわれると、別に魚とかはいらないんですが、酢飯と海苔とワサビ醤油が食べたい。寿司という形で。みたいな感じはあります。いやかっぱ巻きとかかんぴょう巻きとか納豆巻きなら食べられそうな気もするんですがそれでもホラ、お店で巻き寿司だけ頼むのも結構アレというかなんだったら怒られそうですし、お惣菜で買うと容器がもったいない。

 

というわけで、好きなのになかなか食べられないのが巻き寿司。なのでたまに家で作ります。

が、この「たまに」というのが曲者で、料理のコツというのは「鍛錬」にあり。普段から作り慣れてるものは上手にできるんですが、作り慣れないものは失敗しがちです。わたしの巻き寿司頻度はかなり低いので、新鮮に毎回「初めて作るんだけど」みたいな下手くそ寿司になってしまいます。でもおいしいものが食べたいんで、youtubeで寿司職人の巻き方なぞ勉強に見てみたりして。そこで「ヨシ、わかった!eureka!」って思うんですが、座学と実践にはかなり隔たりがあるもので、実際作ると相変わらず全然うまくできません。

特に細巻。細巻が好きなのに何回作っても全然上手に作れず、分解してしまい上から海苔を二重巻きにしたりなど散々です。あと、太巻きはどうもきれいに丸くならない。中心に具がこないとかそういうのはもう言わずもがなです。

見よこの凸凹寿司。細巻の写真はみっともなさすぎて開陳できません。

 

それと、寿司だけでなく巻物というか「具材を別で作っといて後で合体させて仕上げる工作系料理」、春巻きとか餃子について回る問題として、「包むやつと包まれるやつの分量が均等でない」問題がありますね。

わたしの場合、包むやつ(海苔とか皮とか)を使い切るまで作るので、途中で具がなくなるか、あるいは具が中途半端に残るかどっちかなんですが、ほんのちょっと残ると冷凍してとっとくにも少なすぎで、よく「具だけをおかずとしてサイドメニューとす」みたいな献立になりがちです。

押し寿司も同じ問題が起こる。そして押し寿司も下手。押し寿司の場合、形は型がなんとかしてくれるんですが、飾り付けセンスが...。この日は飾り用の具材が不足してて貧弱に。なんかこう、菊の花とか、紅生姜とか彩り要素がもっとあったらよかったのにぃ。あと、押す前きれいに並べたつもりでも、開けてみるとこんなだったりします。料理工作の道は険しい。

 

それと、米粒ってどうにも扱いにくくて、なんかもったいないことになりがちです。いや、こういうの、全部食べますけどね。

 

それと、太巻きとか巻いてると、一本一本違う味にしたいのに「結局全部に全部を巻いている(同じ味)」という結果にもなりがちです。総合すると、リソース配分能力とか割り算苦手、みたいなのが関係してる気がしてきました。しゅん。

豆を瓶に詰め替えようと思ったら瓶が小さかった、とか、一ヶ月の食費を前半ですでに2/3使っちゃったよ、とか、締め切り直前になって時間が足りないことに気づくとか、そういうの全部に共通するのかもしれない。あー怖。このブログも「更新頻度が低いのに一回が無駄に長い」とよく指摘されますし。そして今一番怖いのは「自分の寿命が思ったより長くて貯金が足りなかった」です、あー怖。でも寿命なんてわからないんだから、しゃーないよね。と最後は自暴自棄に...。

 

ちなみに春巻きの場合は「サイズばらばら問題」というのも頻繁に起きがちです。定規とか当てて作ったほうがいいのかもしれない。

と、書いてるうちに自分にダメ出し大会になってきてツライですが、同じ寿司を作るにしても、その点ちらし寿司は楽ちんでいいですね。混ぜるだけ。

バットで混ぜてバットのままテーブルに。ホーローのバットって便利ですね。寿司桶?そんなかさばる上に一年に数回しか使わないもの、あるわけないじゃないですか、ははっ。

 

でも、ちらしもいいけど、「海苔に巻かれた酢飯」が食べたいのー。そしてワサビ醤油で食べたいのー。寿司にビールでぷはー。って感じになりたいの。というわけで、定期的に下手寿司を作っているのでありました。ちなみに、具は椎茸と大豆ミートの煮付けとか、マヨドレであえたコーンとか、納豆とか、柴漬けとか、各種香味野菜とか、菜食でも全然おいしいので、味は満足なんですが、いかんせん見た目が...。多分一ヶ月ぐらい毎食作って特訓したらうまくなれると思いますが、やりません。

 

いつか野菜寿司を作ってるプロのお店に食べに行きたいなあ...。高知の田舎寿司とか、野菜巻きとかの専門のお店とか近所にあったらいいのに。

ではでは。

菜食晩酌日記第21回 つまんで!おつまみ

暑いですねー。こう暑いと、なんかずーっとトマト、きゅうり、かいわれ、みょうが、つるっとした麺!みたいな食生活になりがちですが、そういうものを食べつつ、それだけだと物足りなくて、つい酒のアテ、肴、おつまみ的なものもちょいちょい食べちゃいますね。

 

というわけで、今日はおすすめのおつまみ2種を紹介です。

●まずはクラッカー。

今まではカルディでコルッシのクラッカーを、原料の油が「ひまわり油」(パーム油でない)だから、まあ、いいかなあと時々買ってたんですが、ある時ふと見たら原材料が「植物油脂」に変更になってまして(植物油脂って書いてある場合、大抵パーム油なんですねー)、やっぱり天候不順でひまわりも不作だったりして安定調達も難しいのかしらん、と思いつつ、でもできればあんまりパーム油を消費したくないなあ...(※1)と思わなくもなく。

どうしようかなあ、自分で作ってみるか、といろいろレシピを探しましたところ、このレシピ↓がすごい簡単で間違いなくおいしいです!

 

youtu.be

手作りレシピのクラッカーって、「簡単でおいしい!」とかの売り文句でも、作ってみると時々、若干カチカチだったりボソボソだったり崩れやすかったり、作る時も超ぼろぼろしてて作りにくい、なんか思ってるのと違う...、などちょっと残念なレシピのものも時々あるんですが、このレシピだと簡単で、生地の手離れがよくまとまりやすいから作りやすいし、何より食感がサクッとしてて、余計な器具とかビニール袋使わないで(※2)、コツなく失敗なく確実においしい!一押しレシピです。

材料もシンプルで、家にあるものですぐできます。油はオリーブオイルは間違いのないおいしさですが、他の家にある油なんでもいけると思います。塩昆布のせいか、チーズが入ってるみたいなうまみがあって、こりゃいいです。

わたしはこれで、生地の20%ぐらいを全粒粉にして、もうちょい薄くのばしてます。薄い方がカリッとしておいしいかも。

なお、こねる時、パイ生地作る時みたいに何回か畳んで伸ばすといい感じがします。焼き加減も、結構香ばしく焼けてるぐらいがよくて、うちのオーブンでは余熱なし20分でちょうどよかったです。

 

で、これをちょっとまたアレンジ、甘いバージョンも作ってみました。塩昆布は入れないで、代わりに干しぶどうを20gぐらい軽く刻んで入れて、てんさい糖もスプーン2杯ぐらい加え、塩をひとつまみ。こっちは厚み5mmぐらいで作りますと、あら、なんか、東○トのオールレーズンみたいなんですよ。

↓右がレーズンバージョンです。とはいってもこの写真じゃあんまり差がわかりませんね。

 

両方ともビールやワインのお供にいい感じです、ほほほ。

(お子さんのおやつでもいいと思います、余計なもの入ってないし)

試してないけど、ほかにもアレンジとしては、塩昆布の代わりに青のりとか、ゴマとか、黒胡椒とか、シーズニングを混ぜたりとかもいけそうですね。簡単なのでぜひお試しあれ。

 

●あともう一品のおすすめおつまみ

こちらは、手作り品じゃござんせん。

これは最近スーパーやコンビニなどで見かける「豆腐バー」です。豆腐なのかなんなのかよくわかんないやつ、これ、見かけてもいつどういう時食べるものなの?栄養補給食?なんなの?とか思ってる方もいるかと思いますが、おつまみです(と勝手に断言)。これを小さく切って、ブラックソルトかけると超うまいひとくちおつまみです。

盛り付けも雑ですね、すみません。でもおいしいですよこれ。

 

(ちなみに菜食の方向けにちょっと注意としては、豆腐バーはプレーンな和風とバジル味以外のフレーバーのものは確かかつおだしとか入ってたみたいなんで、成分見て選んでくださいませ)

わさび醤油とか胡椒かけてもいいけど、ブラックソルトがあればぜひブラックソルトで。

なお、ブラックソルトは何度も紹介しており、もうなんかブラックソルト推進委員のようになりつつありますが、これ、なんかドラえもんに出てきた「なんでもかけると超うまくなる調味料」的な趣があるすごいやつなので、本当あるとよいですよ。まあ平たくいうと温泉卵的な香りの滋味あふれる複雑な塩の旨味がたまらん。

店頭で売ってることをあまり見ないのでいつもネットで買ってますが、わざわざネットショッピングする価値ある逸品でございます。

こういうのです、と一応紹介。アフィリじゃないよ↓

item.rakuten.co.jpミルで挽くといつでも新鮮な香りでお楽しみいただけます、ってなんか営業口調ですけども、いやほんとに。

以前ここでも紹介してて、豆腐でスクランブルエッグぽいものも作れちゃうという。(ブラックソルトは加熱しちゃうと香りがちょっと飛んじゃうので、後から追いブラックソルトをかけると吉です)。

 

以上、おつまみ紹介というか最後はブラックソルト紹介でした。まあ、他にも、冒頭に戻りますが、きゅうりとか味噌とか醤油麹とかつけて食べてるだけというのも全然いいんですが。野菜スティック大好き。

 

ではではまた。

 

 

 

 

 

 

※1

なんでパーム油を消費したくないかというと、パーム油栽培の環境破壊は結構深刻らしく、こういうのも見ちゃうと、ちょっと人間、ばんばん使ってる場合でもないよねえ、控えたほうがいいんじゃないかなって感じなんですが、原生林切り開き系の単一大規模栽培の作物はパーム油に限らず菜種油とかも、それに食べ物じゃなくて製紙とかも大なり小なり同じ問題は抱えてるんで、避けようにもなかなか難しいですね。

まあ、そうは言っても、何をどのぐらい使うのがマシなのかな、減らせる部分は減らそっかな、とかはちょっぴり頭の片隅に置いといた方がいいかなあと思ったり。

で、油の問題は結構悩ましくて、わたしは米油を「もともと米なら日本で作ってるから他の場所で大規模栽培した作物由来の油よりマシかな?」と思って使ってたんですが、米油ってこういう問題があるらしく、グリシドール脂肪酸エステル自体の説明は↓なんですが、

www.maff.go.jp米油はここ見ると→もともとちょっと含有量が他の油に比べて高いらしいんですね。

うーん、だったら国産の紅花油とかにしようかなあ。と悩み中です。お値段ちょっと高いけど、まあ、油は高いもの、と思って使用量を控えめに、ぐらいのほうが健康にも環境にもいいのかもしれませんね。なんで、クラッカーもちょっとずつ食べよ。って、なんか楽しい話を気楽に書こうと思ってても、ついついしょっぱい話もついて来ちゃいますね最近。こりゃこりゃしつれい。

※2

わたし個人的にレシピにビニール袋使うヤツ苦手なんですよね、却ってめんどくさいような気がするし、汚れたビニール袋はそのままではプラ回収に出せないので結局袋を洗うならボウルとか洗う方が楽な気が。すぐ食べちゃう浅漬けとかに「野菜をビニールに入れて塩揉みします」とか、手で揉んじゃう方がはやくない?

菜食晩酌日記第20回 、と書きつつ晩酌でなく朝食問題

いんぐりっしゅまふぃーん。

 

はてなブログはお題参加企画がありまして、いろいろお題があるんですがその中に

お題「朝食に何を食べていますか?」

というお題がでありましたので、今日はこちらのお題に寄せて朝食のお話。晩酌どこ行った。いや、まあまあ、たまには。

 

わたしは夜型なもんで、朝というか昼に自分的には朝ご飯を食べまして、あとは夜に晩酌、という1日2食体勢が長年の習慣ですが、朝は「おいしく、けど手間は簡単に済ませたい」という感じで、メニューは大体決まってます。

パターン1 パン、野菜スープ

パターン2 乾麺のそうめんかうどんか蕎麦(夏は冷やし、冬は煮麺)

パターン3 パンケーキ、野菜スープ

パターン4 グラノーラやシリアル

パターン5 ごはんに納豆、味噌汁

パターン6  おにぎり、味噌汁

ワンパターンだな、とか思ってましたが、書き出したら6パターンもあった。自分でも意外。なお、どのメニューの時も必ず果物入り豆乳ヨーグルトとコーヒーがつきます。登場頻度は上から順に多いです。

 

で、この中で一番多いのはパンとスープなのですが、菜食だと案外パンの入手が難しく、市販のものは牛乳や卵が入ってることが多いんでパンは自分で焼いてます。サワドーなどの凝った本格パンではなくて(食べたいけどわたしのようなものぐさ太郎には作るハードルが高い...)、小麦粉とイーストと豆乳と、みたいなシンプルパンで、もっぱらクックパッドさんのレシピにお世話になってます。

 

最近はいつもこのレシピ↓で作ってます。間違いなくふわっとおいしくできます!

cookpad.com

実際に作ったもの。なんかくっつき気味のなかよしさんになりがちですが。

 

 

イングリッシュマフィンの型を買ったので、イングリッシュマフィンも焼きます。

このレシピ↓が簡単でよいです!

cookpad.comで、冒頭の写真のマフィンがこれなんですが、マフィンの場合、間に具を挟んだりします。これ↓はひよこ豆を潰してアーリーレッドのみじん切りとか野菜と豆乳マヨやマスタードで和えたのと、きゅうりとかを挟んだもの。これ、とってもおいしいです。アーリーレッドがいい味出してるのと、かけるとなんでもうまくなるブラックソルトが決め手です。

 

で、パン食が多いのは、一度作っておけば、その後1週間ぐらい朝まあまあ簡単なので。これみたいに豪華に具を挟んだパンとかはちょっと手間ですが、ただのパンとスープの場合、スープ用の野菜はなんでも見切り品とかいっぱい買えた時に洗ってスプーンに乗るサイズに刻んで袋に入れて冷凍しておいて、朝は鍋にざらーっと投入して使えるので包丁使わず楽ちんです。パンも冷凍しておいて、使う時は少し水で湿らせてレンジで40秒、その後ガスレンジのグリルで1分半弱火で焼くとちょうどよく外側ぱりっと内側ふんわりになります。20年選手のトースターが壊れたので捨ててから、うちはもっぱらグリルが活躍しているのであった。グリラーも使えるし、グリル最高!(油断すると焦がすけど)。

 

で、ごはんも炊飯器じゃなくて土鍋なんで、朝ご飯を炊くゆとりがある時には和食にします。土鍋でもすぐ炊けるんですけど、蒸らし時間が待てないせっかちモーニングですと芯っぽいごはんを食べがちなので、やはり「待つ」心のゆとりが必要。

なんで、ごはん好きなんですけど、ちょっと登場頻度が少ない。おにぎりもすごく好きなんだけど、おにぎりは若干工程が多いからなー。朝からおにぎり握っちゃうと、一仕事なしとげた気分になってその後だらけてしまったりするんですね(ってどんなものぐさなんだ)。

なので和食の時は納豆が多くて、納豆大好き。しかし、この場合ほとんど豆しか食べてないな。醤油も豆だし。

納豆は「タレ、からし無し」を選んで買うんですが、辛子はチューブ入りではなく断然缶入りの粉末からしが好きです。一回に練る量を慎重に決めないと、中途半端に練りすぎちゃったから全部使いきっちゃおか、みたいなノリで入れすぎると「涙のツーン大会」が開催されてしまうのでちと注意が必要ですが、粉の方が風味がよいまま長期保存できるので。わさびも缶入り粉末がよい。てか、なんか練るのが好き。

 

時間がない時はシリアルとかオートミールとかグラノーラ です。一番楽ですが、野菜が全く取れないのが玉にキズですね。最近グラノーラを自作してます、簡単でおいしいです。けっこう甘味を入れたつもりでも甘さ控えめです。でも、味的にもむしろこのぐらいのほうがいいかも。というか市販のはすっごい砂糖入ってるだろうな、って作るとわかりますね。

端っこ焦げてるけど、さっくさくでおいしいのよん。ドライフルーツは焼いた後に混ぜてます。焦げちゃうから。

 

↓さて、最後に、これは日経新聞の毎週土曜のコラムのイラストから、朝食っぽいものを集めてみました。長年やってるんで朝食がテーマの回もよくありますね。右の図はイソフラボンについての回のイラストで、イソフラボンにはグリコシド型とアグリコン型というのがあり、体に吸収されるのはアグリコン型なんだけど、グリコシド型も自分の腸内細菌と結合してアグリコン型になるよ、というようなお話でした。

ちなみに、イソフラボンって摂りすぎて大丈夫なの?みたいな問いにつきましては、農林水産省のQ&Aによると、日本人は長年何かと大豆製品取ってて問題なく生きてるから、サプリなどで多量に摂らなければ通常の食生活では問題なさそう、てな感じでした(詳しくは読んでみてね)。

www.maff.go.jp

とっちらかってオチはありませんが、よい朝食でよい1日を!とはいえ、うちの場合、朝食終わったらすぐ「夕飯何にしよかな...」の問いが始まるんですが。日中が短し。

でも、3食食べてる皆さんのほうがさらに毎食が追いかけてくる感もあるのではないでしょうか。3食毎食作るなんて考えてみたら毎日すごい偉業なのではないか。

ではでは。

 

 

菜食晩酌日記第19回&ベランダ菜園部早春号

まだまだ寒いですねー。でも日差しはちょっと春めいてきました。めきめき春。

今年の冬はマンションの大規模修繕が秋にあるので、徐々に片付けないといけないためベランダ菜園部も気合が入りませんでした(というかやりたい気持ちは満々なんですができないというか)が、とりあえずほんのちょっとの葉物とカブなんかを育てて、「おっ今日は冷蔵庫が寂しいぞ」って時に使ってました。

 

ルッコラは結構摘みましたがそろそろ花の季節。

青梗菜は極小プランターに4株育ててたんですが、一株収穫した後、ぼやっとしてたらひよちゃんたちに結構葉を食べられちゃいましたね。ひよちゃんとメジロがよく実を食べに来るキンマサキのそばで育ててたのが敗因。実を摘みつつ、口直しにこっちも...てな具合にやられてしまいました。まあ、とう立ち菜の部分だけでも食べようかな。

↑この左上の一番大きいのは収穫できました。

その後。3株あったんですが一株は影になって育たず。残りは葉を食べられたのであきらめモードで放置してたら、気づけばめげずになんとか育ってとう立ちしていたのであった。( 今週のお題「小さい春みつけた」 ですよ)明日にも収穫しよかな。

カブですが、小さいプランターで育ててる割には大きいのが採れました。

上の方はキスジノミハムシちゃんがちょっと食べちゃってますけど、まあ表面だけなんで皮むけばオッケーです。

土から出てた部分をキスジノミハムシちゃんが食べておった。しかし中はみずみずしく、スが入ったり筋っぽいとかもなくて大変おいしいカブでした。

たまにカブって、すごく筋っぽいやつありますよね。あれは育ちすぎると繊維質が育っちゃうんですね。「おおきなかぶ 」というお話がありますが、あのカブ、おいしかったかしらん、ちょと気になります。野菜って、「もうちょっと大きくなってほしいわん」とか欲張ってると大味になったり硬くなったりするんで収穫時期が難しいですね。

 

で、おいしくできたカブはおいしく食べたいわけですが。

わたしはカブが大好きでして、カブっておいしいよね。どういう食べ方が好きかと言うと。

葉っぱをチャーハンにしたり、酢の物にしたり、ポタージュにしたり、グラタンに入れたり、焼いて食べたり、パスタに入れたり、味噌汁に入れたり、そんな感じです。

じゃがいもと一緒にマスタード味でグリル。

葉っぱを細かく刻んで醤油とごま油で炒めて、それを合わせてチャーハンに。ソーセージっぽいものは「ゼロミート」のソーセージタイプ。これおいしい。これとか、あるいは厚揚げをサイコロ切りにしたのとか、大豆ミートのそぼろタイプでもよくて、他のものあまり入れないシンプルチャーハンなんですが簡単であっという間にできておいしいのでお気に入りです。サラダのほうにサンチュとかカブ本体とか入れて。

なんだか昼ご飯みたいですがこれで晩酌です。白ワインが合いそうね。と思いつつ寒いんで赤ワインとかウイスキーのお湯割りとか飲む今日この頃です。寒さにゃ負ける。

 

カブを入れたクリームパスタについては、また別件で書きたいことがあるので(いやそんなにもったいぶるほどの話でもないんですが)、それはまた別の回に。

 

 

今週のお題「小さい春みつけた」

展覧会無事終了&今年のカレンダー通販&久々菜食晩酌日記第18回

と、タイトルから盛り盛りであれですが、しばらく更新してなかったもので。

 

まず、展覧会2つは無事ご好評いただきまして終了いたしました。ご来場の皆さま、あるいは来場できずともあたたかく遠くで見守っていてくださった方々、ありがとうございました!

 

カレンナートさんのほうはあまり記録が取れてなかった。展示っていっつもやってる時いっぱいいっぱいで、こういうこと忘れちゃうんですよね、とほほ。

これは入り口です↓

 

noranoha展の会場はこんな感じでした。

グッズもならべて。おかげさまでかなりご購入いただきまして、初日はぎゅうぎゅうに積んでたんですが最終日はすっかすかになってしまいました。

 

引きこもり自由業が久々に超たくさんの人に会ったので数々の無礼無作法挙動不審などあったかと思いますがお許しくださいませ。というか、わたしは皆さんにお会いできて超楽しかったです。本当、わざわざ足を運んで見に来てくれるなんてありがたいかぎりです。

わたしの仕事って、忙しければ忙しいほど一人で家にこもりきりで、普段は一人であれこれやるのがいっこうに苦にならない人なので問題っちゃ問題ないんですが、でもたまに人に会うと、やっぱり楽しい。いろんな人の話を聞くと、自分だけでは思いつかなかった事に触れることができますし、ネットとかだけ見てると「世の中悪い事しかなく、悪い人しかいない」みたいな被害妄想的な気持ちになったりもするんですが、実際の人間はいい人もいるし、良くなってることもあるし、ささやかな時間を共有することであたたかい気持ちになりますね。みんな元気でいておくれ。

お題「人といるのが好き?1人が好き?」

 

さて、会期は終了しましたが、カレンダーのnoranohaサイトでの販売は始まったばかりです(って、遅いよ...)。いえいえ、なるべく迅速に発送して来年をお迎えするのに間に合うようにいたしますんで、今からでもぜひご注文くださいー!

noranoha.thebase.in

さて。

展覧会の話題ばかりでお読みの皆さんももう飽きた、という向きもいらっしゃるかしらんと思いましたので、最後にちょっと菜食晩酌日記を。

ここんとこ展示でずっと出ずっぱりだったり忙しかったり、そうなると家事料理に割くリソースというのは勢い減るもんでして(ちなみにうちはふだん、家事は全く同等分担なのですが、今回は家庭内で二人とも同じ展示をしてたもんですから、「この際片方に家事を頼る」というオプションも封じられてたので、そうなると家の中どうなるかっていうと無限に散らかり放題、家中がジェンガ状態でした)。

しかし。

我が家はもともと「パスタ、ブルグル、パスタ、クスクス、鍋、パスタ」みたいな、一切頭を使わずできる時短料理無限ローテーションで全然問題ないぐうたら一家ですんで、ひたすらそんな感じで乗り切りました。

まあ、余裕がある時はサイドディッシュなんかもあれこれ考えたりしますが、なきゃないで「山盛りパスタ。ビール。以上!」みたいなので全然OK。「飽きる」という概念を「よきかな、わが屋の定番」とパラダイムシフトすれば人生楽チンです(多分土井先生の一汁一菜とかもそういうやつですよね、よく知らないんですが。...と、気になって調べたら、ここみたらなんかちょっとというか全然志というかコンセプトが違いました、すまん。わたしのは単に「楽チンでうまい」なのよ)。

パスタだけだと野菜不足というか炭水化物多めで太りそうというのはありますが、パスタの中になんでもかんでも野菜をどっさり入れちゃえるんで問題ないかと。タンパク質も豆に厚揚げ豆腐油揚などを必ず投入してるんで特に不安はないかと思います。トマトソースに厚揚げ、合うんですよ。

 

これは昨日のメニュー。展示終わったのに時短メニューのままであった。だって気付けば年末で何かと忙しいですし。いや、何もやってないけど、気持ちが。でも昨日はサイドディッシュつき(別にえばることではない)。

最近、クスクスよりもブルグルのほうが食感が好みだと気づきました。ので、これはブルグル。ヴィーガンシュレッドを山盛りかけて。

サイドディッシュは、わたしが忙しくしてるうちに勝手にベランダでわさわさ食べごろになっていたルッコラのサラダと、長芋のサイコロ焼き。

長芋のサイコロ焼きは醤油とみりんで下味つけて、最後に胡椒を振って。これ、油断するとフライパンにくっつき放題なんでおいしいけどちょっとやっかい。でもおいしいの。これでビールとかワインがあれば気分はパラダイス。

ルッコラが味が濃くてうまし。ベランダのルッコラは秋まきに限る(春はもうなんか虫と風にやられっぱなしなんで)。

 

ではでは。

 

 

 

日本橋Art Mallでの「カレンナート展」の詳細と、おやつ日記。

<固定>
*11月末から12月1週におこなわれる2つの展覧会のお知らせ*
noranoha展 カレンナート展 (クリックで詳細・別窓で開きます)
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前回ブログ書いてからバタバタしてたらもう一ヶ月経ってる!時間が経つのが早くて怖い!こないだまで半袖だったのにもうコタツでまるまってる!(それは気候がヘンというのもある)。
 
というわけで、またまた展示の紹介を。最近展示の紹介ばかりですみませんねー。
さて、↑上の固定リンクにも詳細がありますが、今回2箇所で展示があるのですが、そのうちのカレンナート展さんのほう、公式サイトで案内がでましたので、そちらを紹介いたしますね。

www.calenart.tokyo

詳細はサイトにもありますがこちらにも基本インフォメーションを。

第5回カレンナート展
8人の作家のカレンダーと原画展

会場: Art Mall(東京都中央区日本橋室町1−13−10)
Art Mall
日程: 2023年11/28(火)〜12/3(日)
時間: 12:00 〜 20:00  ※最終日は17時まで

このサイトでも紹介しているのですが、こちらではわたしはnoranohaとは別図案・別サイズのカレンダーの原画を展示し、カレンダーも販売いたします。

いつものnoranohaのカレンダーはA4サイズですが、こちらは小ぶりなA5サイズ、オフィスの机の前などにも飾っていただけるぐらいのサイズです。

 

こちらの原画はシンプルに手描きの一発描きの線画のみのものを味わっていただき、線画のおもしろさと、それが印刷でどう着色し仕上がっているのか、その違いをお楽しみいただける趣向になっています。ぜひ実際に目で見ていただければうれしいです。

↑これの原画はこんな感じです。

 

また、他の参加者の方々のカレンダーもすてきなものがそろっています!(noranohaグループも今回全員参加していて、全員別バージョンのカレンダーを作っています)。お値段もお手ごろな感じになっていますので、クリスマスプレゼントなどにもいい感じではと思います。

 

と、展示の話ばかりで、最近はすっかり菜食日記もおろそかですので、ちょっぴりそんな話も。こないだ、「どうしてもドーナツが食べたいんだい!」と急に思い立ち、youtubeのレシピを参考に突然作って食べました。

なんでしょうこのいびつな物体は。芋のにっころがしか。ドーナツの穴どこいった。いえ、本来きれいな丸に整形するレシピのものなんですが、下手っぴが急いで作るとこうなる。しかし、見た目は不恰好ですが味は外がカリッと中はほんわりふかふか、大変おいしくて満足満足。

レシピは、こちらのyoutuber「さきっちん」さんのレシピを見て作りました。

youtu.be

菜食だと市販のドーナツとかなかなか気軽に食べられないので、こういう「簡単でおいしくて、しかも家にあるもので難しい材料とか使わない菜食レシピ」は本当に助かります。さきっちんさん、ありがとうありがとう。

さきっちんさんが作ってるドーナツはきれいに丸くてかわいく、わたしのでたらめな石ころみたいなのとは大違いです。

 

ところで、手作りお菓子って、作ると案外大変じゃない(というか大変じゃないレシピでしか作らないわたしです)んですが、「よし、作ろう」という決意のところにものすごくハードルがあるような気がしますね。他にも「よし、作ろう」とか「よし、仕事しよう」とか「よし、ブログ書こう」とか「よし、掃除しよう」とか「よし、経理を...」とか、そういう気合いを出すにはどうしたらいいのかしら。言ってたら疲れてきたので、よし、お茶でも飲むか(それはかろうじてできる)。

 

お題「最近気になっているYoutuber」

 

 
 
 

菜食晩酌日記 第17回 つりさがる ゴーヤ数えつ ほくそ笑む

というわけでゴーヤの季節ですよ。
我が家のゴーヤカーテン、今年は遅めにスタートしたんですが順調で、毎日2つづつぐらい収穫でき、うきうきゴーヤライフを満喫しています。この部屋は強烈な朝日が当たり朝5時ぐらいから寝苦しかったのですが、近年はゴーヤカーテンと遮光カーテンのおかげ(遮光カーテンだけより明らかに効果あります)で、エアコンなしでも快眠です。日よけにもなるし、おいしいしで、なんて優秀なの、ゴーヤ!
ちなみにここは北向きのベランダなのですが、朝日しか当たらないのにゴーヤもよく育つし、下の方の日陰ではかいわれを育てるのにもちょうどよく、他には万年だんまりのミョウガ空芯菜、シソなどを育てている食い気しかないベランダです。

まあ、いずれも日陰なんで、そんなに大きくなってはくれないんですが。

 

さて、ゴーヤの楽しみは1日にしてならず。
まずは蕾を丹念に眺めて雌花を発見するところから期待に胸のときめきが止まりません。

観察してるとハチっぽい大小さまざまな虫たちがひっきりなしにやってきているので受粉に不安はない(ありがたいですね、がんばれ虫ちゃんたちよ)のですが、ついついわたしもおせっかいで雌花を見つけると雄花をちょんちょんとくっつけてみたりします。しっかり実を結んでおくれ。

かくして、わたしの期待とともに膨らんでゆくゴーヤ、ついには収穫。ほほほ。

そして毎年育てている割に、「いつが収穫ベスト時期なのか」というのがよくわからなかったりもするんですが、だいたい大きくなってきて、ぼこぼこが大きくふっくらしてきたら採っています。が、「あと1日待てばもっと大きくなったんでは?」と思う事もあるのですが、だからといってあと1日待ったら次の朝はゴーヤ大爆発の後、覆水盆に返らず状態を発見したりもしばしばありまして、人間の欲深さを戒めてくれるありがたーい植物ですね、ちぇっ。

上は日当たりが良かった実、下は葉の陰で育った実。味は特に変わらないような...。

 

 

そうこうして毎日採れるゴーヤ、どのように食べてるかというと、意外とレパートリーは少なくて、

 

1位 ゴーヤのペペロンチーノ

これ大好き。毎日これでいい。まいたけと油揚がベストパートナー。きりっと冷えた白ワインに合うね。

 

2位 ゴーヤチャンプルー

これも大好き。毎日これでいい。大豆ミートそぼろタイプと豆腐で。ビール持ってきてください。

 

3位 ゴーヤのくるみ和え

いつも書いてますが副菜ならこれで決まり!ビール追加で。

これは前にレシピ書いてますね。

 

という感じ(暑くて献立考えるのがめんどくさいというのもありますね)ですが、他にも、唐揚げとか、ナムルとか、ピリ辛の佃煮とか、チヂミとか、可能性は無限に広がっており「もうゴーヤは飽き飽きだよ」とかは全然ならないような気がします。書いてたらお腹減ってしまいました、今日はめずらしく唐揚げにしてみよっと。

ではでは。

菜食晩酌日記 第16回 個性は集団に埋没す?

以前、友達が言ってたことで「なるほどなあ」と思ったことがあります。それは野菜炒めなどをする時に、一品の中に野菜をあれこれ入れると、まあそれもおいしいけど、そうすると「全体にただおいしい」になってしまうのですが、あえて使う種類を抑えて野菜1品とか2品などでシンプルに炒めると、「その野菜が」おいしいなあ、というのがしみじみ分かるということです。確かにそれ、あるんですねー。

 

いろんな野菜のハーモニーが楽しめる八宝菜的な炒め物も好きだしよくやるしそれはそれでおいしい。のですが、たまに、なんだったらもやしだけで塩コショーとか単純なものをぱぱっと作ると案外「ああ、もやしってうまいな」と感じられて楽しかったりもするんですよね。

もやしとか、他に豆苗には特に感じるんですが、他の野菜と混ぜてしまうと「あれ?豆苗どこいったっけ?」と存在感ナシナシになりがちなんですよね。なんだかそれはもったいない。むしろそれだけで塩コショーとかニンニク風味で炒めた方がおいしいと感じます。中華料理の一品料理、豆苗炒め、空芯菜炒め、ああいうノリですね。

 

よく野菜でチヂミを作るんですが、お好み焼きと違って、チヂミは一種類の野菜だけで作るのが好みです。

 

これは春菊のチヂミ。昔はじめてチヂミを作ろうと思って見たレシピが粉少なめ(少しの小麦粉と片栗粉同量だけです)だったんで、うちではいつもこんな「春菊のカタマリでござい」ってな雰囲気のものになるんで本場のヂョンとはなんだか違うものになってるのではないかと思いますが。

でもこの粉少なめレシピ、野菜の味そのものって感じでおいしいです。酢醤油でいくらでもビールが進む。

 

また、2つぐらいの材料種類のタッグ、「この組み合わせでこの調理法」がぐっとくる、というやつも結構あります。子供の頃に知った料理や、居酒屋で知った料理が多いですね。

うちの定番の「この組み合わせで決まり!」はこんな感じです。あくまでわたしの味覚の主観なんで、みなさんの好みとは違うかもしれないのであしからずなんですが。

 

カリフラワーとにんじんのスープ

カリフラワーと千切りにしたにんじんを炒めてからスープにしたもの。炒めたら水をいれて、少々の野菜だし(なくてもよい)、醤油、コーンを入れるだけというシンプルなスープ。この組み合わせ、にんじんやコーンの甘さとカリフラワーから出る風味がすごく合うんです。カリフラワーっていい出汁出ますよね。これを拡張するとポトフになると思うんですが、カリフラワーとにんじんだけでも十分おいしいです。

 

ほうれん草とコーンのマヨサラダ

子供の頃給食のメニューだったこのサラダ。ほうれん草を茹でて、コーンとマヨ、塩コショウで和えるだけなんですが、ほうれん草の食べ方としてかなり好きです。これを小松菜で置き換えてやると同じようにおいしいように思われますが、うーん、なぜかそうでもない。やっぱりほうれん草がいいです。マヨを入れすぎると「マヨ」になってしまうので、若干控えめで、あればブラックソルトを少しかけると吉。

 

ゴーヤのくるみ和え

これは以前にも書きましたけど、ゴーヤを薄切りにしてちょっと茹でて、くるみなどナッツを刻んだものとペーストにしたもので砂糖醤油みたいな感じで和えたもの、ゴーヤの苦味とナッツの濃厚さを少し甘い和え衣が包み込んでオツです。

 

春菊のくるみドレッシング

これは上のゴーヤと同じ原理で春菊のほろ苦さとくるみが合う。春菊の場合は、エゴマ油とか亜麻仁油をちょっと効かせて、それでいてさっぱりと醤油麹黒酢ドレッシングみたいにするといい感じです。海苔とかトッピングしてもいいですね。メインにはあまり他の具材は入れず、ひたすら春菊のおいしさを味わいたい感じです。写真は豆腐ステーキの付け合わせ的に盛ってます。

同様に、にんじんもくるみと合わせるのが定番でもちろん好きです。これは世間的には「キャロットラペ」というやつなんだと思うんですが、よくあるキャロットラペのレシピにはレーズンとかドライフルーツも入ってることが多いんですが、個人的にはドライフルーツ類を入れると甘すぎというか、にんじんだけの甘みを味わうぐらいがちょうどよいです。にんじん、くるみ、あればクレソンとかパクチー、その三つで、こちらの場合のドレッシングはレモンとマスタード、オリーブオイルに塩、っていう感じが好きです。

 

ジャガイモとグリンピースのサラダ

にんじんサラダのドレッシングと同じ味付けで、細切りにして茹でたジャガイモとグリンピース、という組み合わせも好きです。じゃあ、これににんじんとくるみとパクチーも入れたらいいんじゃない?とは、ならないんですねー。それはちょっとメンバー多すぎ、というか、同じステージ上にドラマーが三人もいなくていいじゃろ、みたいな感じになっちゃうんですねー。過ぎたるは及ばざるがごとし。

 

にんじんと大根のなます

和食の定番ですが、間違いのないおいしさです。ゆずの皮なんかちょっと入れると最高ですね。というか、和食は野菜1〜2種類でおいしいみたいな調理法の宝庫です。胡麻和えとか、酢の物とか、煮びたしとか。

 

上記のようなメニューは、挙げた材料以外に、ついでだからあれも入れようかな、とか余計なことをすると、なーんか味がぼやけて、残念だったなーって感じになりがちです。やはり個性を生かすには引き算の美学なのか。

が、しかし、そうでもないメニューもあります。豆のサラダとかは、トマトやらセロリやらケールやらピーマンやら、ある野菜も全部豆と同じぐらいにきざんで入れると大変おいしい。野菜の宝石箱なんじゃよ。

というわけで、今日の趣旨をひっくり返すようですが、いろいろ入ってる「総勢百人の合唱団的魅力」を持つ料理も、まあ、ありますね。

 

なお、菜食びと的にはひとつ思うのは、肉を食べてた時には気づかなかったんですが「この料理、肉入れないほうがむしろおいしいな」ってもの、結構あるなーと思います。別に菜食びとでなくとも、たまには試してみるのも愉快ではないかなと思います。どの組み合わせがどの野菜の知られざる魅力(家庭料理なのにそんな大げさなもんでもないですが)を引き出す、自分の味覚にぴったりなコラボレーションの妙を生み出すのか、発見するのも大人の楽しみ?かも。

 

ではまた。

菜食晩酌日記 第15回 グリラーファンクラブ

久々に菜食晩酌日記なわけですが、のっけから朝食のフレンチトーストもどき(卵なし)です。

最近グリラーという魚焼きグリルで使う陶器の調理器具を買いまして、これが便利で最高であるというお話。

これです。黒の他にもかわいい色のバリエーションがあるみたいなんですが、使ってると蓋の裏側とか焦げ色がついてくるんで、そういうのが気になる方は濃い色を選ぶといいかもしんない。

 

わたしは焼き野菜とか好きなんですけど、魚焼きグリルの網に直接だと、あとでグリルを掃除するのがちょっとね、とかありますし、オーブンだと最近電気代も気になりますし。うちは再生エネルギー100%のところと契約してますんで、本当だったらガスより電気を使ったほうがいい(※文末注)んですが、ここんとこの世情、電気代がアレですよね、うちの再エネは市場価格連動プランですんで、毎日スポット市場の表とにらめっこしてますと夕方はやっぱり高い。そういう夕飯時にオーブンでじっくり、的な料理にためらいを感じる今日この頃。悩ましく思っておりました。

で。このグリラーは最初に加熱してから陶器の遠赤外線で余熱調理ができるらしく、それならまあマシかもしれないかしらん、と思いまして導入に踏み切りました。省エネ調理といえば圧力鍋があるんですが、あのう、ばかみたいな話で恐縮ですけど、わたし圧力鍋は若干怖いんですね、なんで、あるけどあんまり使わない。それに比べるとこれはかなり手軽そう!

と、また脱線してきたんでグリラーに話を戻します。使い心地なんですが、よいですねー、これ。材料切ってグリルにつっこんで10分ぐらい火にかけて、あとは15分〜30分ぐらい放置しとくと、いい感じに火が通っておいしくできてます。うちは菜食なんで肉や魚などではどうなのかわかりませんが、野菜やきのこはホクホクです。きのこ!ああおいしいのよきのこ。ただ、根菜はやっぱりちょっと火を長く通さないとかな、と思うんで、わたしは根菜、だいこん、じゃがいも、里芋は先にレンジで3〜4分チンしてから焼いています。(それも省エネ的に微妙な気もしなくもないですが...。)あと、そういうのは薄切りにして入れれば火が通りやすいので、ゴロゴロ感が必要ない場合は薄切りで。

 

上のフレンチトーストはフライパンでやるより表面カリッと中ふっくら、がいい感じにできますし、りんごやさつまいもなんかを切って焼くのもオツです。ヴィーガンバターとかシナモンとかまぶして焼くと、うーんいい香り。

焼き野菜は、切って少し油で揉んでからだだっとグリラーに入れ、10分加熱、15分放置、焼きあがったら蓋をあけて最後に1分ぐらいまた焼くとちょいと焦げ目ができて、そこにドレッシングとか塩とかお好みでかけるだけで立派な一品。ズボラーに最適なグリラー(無駄に韻を踏む)、毎日のように使っています。

 

調理例。

↓カリフラワーときのこと厚揚げ。ポン酢など垂らしていただきます。

↓薄切りのじゃがいも(下の方にあるんでよく見えませんが)とズッキーニをパン粉焼きにしました。チェダータイプのヴィーガンシュレッドも散らして。

↓これはゼロミートのハンバーグタイプを付け合わせ野菜と一緒に焼いたもの。

↓かぶは焼くと甘くなって最高ですね。あつあつに醤油麹とマスタードなどのドレッシングをかけて。ただ、葉っぱは焼きすぎると焦げます。

↓れんこんとこんにゃくをめんつゆに浸してから焼きました。すこし味がしみたほうがいい感じのものは先に浸してから焼くといいと思います。

↓安納芋をサイコロ状に切って焼きました。お手軽デザートです。

などなど、まあ、うちのごはんは普段着ですんで盛り付けとかざーっとしてて若干ステキ度に欠けますが、ネットをみるときれいに並べて焼いたりしてる方がたくさんいて、フォトジェニックなんですねー。感心しちゃいます(が、見習わない人)。とにかく、簡単なのに味も見た目(は努力次第)もご馳走っぽくなりますんで日々ちょっと楽しいし、とにかく楽チン!

注意点としては、取り出す時にちょっと気をつけたほうがいいというか、グリルには長手方向に入れるんですが取っ手がこれだと使いにくいので、取り出す時には取っ手じゃない方向を鍋つかみとかで持って取り出したほうがいいです。あと、出来立てのグリラーは必ずなべ敷きとか引いたほうがいいです、うっかり炊飯器の上においた時があって、炊飯器の蓋が若干溶けました。(台所が狭いと置き場所がない時もあるのさ、ちぇっ)また、基本的なことですが出来立ては熱いんで火傷注意です。

あと、グリルの形状によっては「グリラーがグリルに入らない」という悲劇的展開になるらしいんで、もしも買おうかな、という方がいましたら、買う前にサイズは気をつけた方がいいです。

 

ではではー。

 

 

※余談ですが、ガスって結局メタンガス、化石燃料なんですよね。

以前にも紹介した気候学者のピーター・カルマスさんが関わっているEarthhero.orgという気候アクション推進団体があるんですが、その団体が日々個人が取り組める気候変動対策を紹介するアプリ「Earth Hero」というものを出していて、わたしはそのアプリを見ていちおう環境負荷の低い行動などをチェックしているんですが(全部取り組めているとは言ってないですよ、ははは)、そこで紹介されているアクションの中にも天然ガスをメタンと呼ぼう」という取り組みがあります。環境負荷を知るには、まず正しい名前を知ろう、ってことらしいです。

メタンガスは温暖化係数でいうとCO2の25倍ありますが、これはガスがガスのままで大気中に放出されると、という意味ですので、メタンガスを燃焼させると分解してCO2と水になりますね(というのは高校の化学で習ったはずなんですが、わたしのような非理系脳は忘却の彼方だったのでおさらい)。化石燃料を燃やすとどうしてもCO2が出るわけですね。

ただ、放出されるCO2はメタンそのままが放出されるよりは温暖化係数自体は下がってるということにはなりますけど。

ちなみに、温室効果ガスを評価する場合には温暖化係数以外にも「大気寿命」という尺度もありまして、メタンガスはCO2より早く大気中から消滅します(12年)が、CO2はすでに大気中に莫大な量がある上に減衰の速度も遅いと言われています。ここがややこしいところで、根本的には「CO2は増えたが最後減らないで積み重なるのみ」というような状態になってるらしいのです。なので、これ以上CO2を出さない、というのもやっぱり非常に重要とのこと。

いっぽうで、メタンガスも今現在の気温に対しては温暖化係数が高いだけあって影響多大ですんで、例えば北極の氷床を「今」溶かしたりなどには大きな影響があります。いったんある時点で氷床が溶けて地球上からなくなっちゃったら、その後にいくら対策して温室効果ガス放出を減らしてももう氷床は戻ってこない(残念ながら巨大な氷床を再び作る冷凍庫はないんですねー、地球)のでまさに「覆水盆に帰らず」状態、気候変動は避けられなくなっちゃうんですね。

なので、「両方これ以上極力増やさないで、気温上昇を産業革命以前から1.5℃までで抑える」がカタストロフィー回避の鍵、ということらしいです、ふう、長い。(詳しくはこちらでわたしのような素人なんぞよりちゃんとプロが解説してますのでどうぞ)

 

そんなわけで、一般的にはガスのほうが石炭や石油燃料由来の火力発電である電気よりは省エネなんですが、そうは言っても、再エネ100%電気を使ってる場合には再エネは化石燃料フリーですから、ガスよりもなるべく電気を使ったほうが脱炭素対策にはよいわけです。

話を我が家の事情に戻しますが、じゃ、こないだガスコンロが壊れて買い換えた時にそこまでわかってるならIHにするべきじゃない?わたし。だがしかし。うちのキッチン、ガスコンロまわりに電源見当たらないのでなんか大規模な工事&出費が必要な予感、というか、そもそも契約が40AでしたんでIH使えないらしく、そのために契約アンペアを増やすのもそりゃそれで本末転倒じゃない?などと逡巡してたらよくわからなくなってしまいまして、結局ガスコンロを使っております。(で、じゃあせめて省エネ調理器具を...と冒頭に戻るんですね。シャトルシェフも買おうかな...)

給湯器が壊れた時も、本当はヒートポンプのエコキュート的なものにしたほうがよかったんですが、どうも共同住宅だと難しいですし、導入の初期費用も高ーい壁でしたんで従来型の給湯器のままです。こちとら老後の年金にも不安しかない、明日をもしれぬ零細個人事業主なもんで、巨大な地球の危機に対してせせこましい庶民の事情のほうが天秤で勝ってしまい、なかなか理想に現実(というか経済状態)がついてかないもんです、とほほ。

と、なにをするにも個人でやるのには限界がありますし、ただでさえ不景気であらゆるものが値上げするわ税金は上がるわ賃金は上がらないわみたいなご時世、寒い中暖房費や食費を節約するともう人権の問題に関わりますよね。ある程度生活にゆとりのある人が自分の環境資源の無駄遣いを自覚して減らそうと自主的に取り組むならいいことと思いますが、生活が苦しい人に節約しろっていうのは無茶な話です。上に書いたEarth Heroみたいなものも、個人が見るのもいいですが、本当は企業や政治行政をやってる人が見て「人々がこれを達成するために企業や行政ができる対策は何か」を知恵をしぼってもらいたいというのもありますね。

例えば、「日本中全戸無料で家のインフラの脱炭素対策しますよ、断熱リフォームも、給湯器交換もガス台交換、ZEH化どんとこい!」みたいな夢のような政策があったりしたら、気候変動対策も進むしみんなの住居が快適になるしでいいことづくめと思いますが、ま、今の所まだ夢ですね。って、チンタラしてるうちに時間切れになっちゃわないか。(なにこの注釈、無駄に長くて最後は愚痴っぽくなっちゃいましたね、おしまい)

 

カレンダーについてのお話 3月 おやつの時間

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さてさてさくさく紹介していかないと。

3月のカレンダーはおやつの時間です。おやつを食べてる時って、なんだか子供みたいな気持ちになりますね。昔、杉浦日向子さんの「4時のオヤツ」という短編集が好きでした。誰かと一緒でも、一人でも、ちょっと浮かない事があった時、失敗しちゃった時、仕事に集中できない時、お茶と甘いものがあれば、少し心が和んだり、気分がよくなったりしますね。おやつは心の栄養なのです。

 

ちなみに、わたしのおやつ時間はこんな感じです。

へたくそデコレーションの豆乳クリームのケーキ。

洋梨をもらったのでタルトにしました。

以前、2千円ぐらいでたい焼き器を買ったんで家でもたい焼き天国です。

この写真だとなんだかよくわかりませんが...

豆乳クリームのミルクレープでした。ちょっと皮が厚かったので、次回作る時はもっと薄く焼きたい。

ベランダで栽培してるいちじくを収穫した時に豆乳などでチーズケーキっぽく焼き菓子を作ってみました。

 

と、このように自分でお菓子を作る事が多いんですが、別に「お菓子づくりが大好き!」という人だったわけではなく、菜食になってから気軽に買える市販品のお菓子があんまりないのですが、でもおやつは食べたいんだい。というわけで必要に迫られて作ってます。食いしん坊がめんどくささを凌駕したというか。自己流なんでへたっぴおやつですけどね。

が、仕事中にお菓子を作るのはいい感じに逃避行動気分転換というか、ギルティープレジャーですね。なんか後半は菜食日記の番外編みたいになりましたが、おやつを食べたら、さて、もう一仕事。