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イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

菜食晩酌日記第19回&ベランダ菜園部早春号

まだまだ寒いですねー。でも日差しはちょっと春めいてきました。めきめき春。

今年の冬はマンションの大規模修繕が秋にあるので、徐々に片付けないといけないためベランダ菜園部も気合が入りませんでした(というかやりたい気持ちは満々なんですができないというか)が、とりあえずほんのちょっとの葉物とカブなんかを育てて、「おっ今日は冷蔵庫が寂しいぞ」って時に使ってました。

 

ルッコラは結構摘みましたがそろそろ花の季節。

青梗菜は極小プランターに4株育ててたんですが、一株収穫した後、ぼやっとしてたらひよちゃんたちに結構葉を食べられちゃいましたね。ひよちゃんとメジロがよく実を食べに来るキンマサキのそばで育ててたのが敗因。実を摘みつつ、口直しにこっちも...てな具合にやられてしまいました。まあ、とう立ち菜の部分だけでも食べようかな。

↑この左上の一番大きいのは収穫できました。

その後。3株あったんですが一株は影になって育たず。残りは葉を食べられたのであきらめモードで放置してたら、気づけばめげずになんとか育ってとう立ちしていたのであった。( 今週のお題「小さい春みつけた」 ですよ)明日にも収穫しよかな。

カブですが、小さいプランターで育ててる割には大きいのが採れました。

上の方はキスジノミハムシちゃんがちょっと食べちゃってますけど、まあ表面だけなんで皮むけばオッケーです。

土から出てた部分をキスジノミハムシちゃんが食べておった。しかし中はみずみずしく、スが入ったり筋っぽいとかもなくて大変おいしいカブでした。

たまにカブって、すごく筋っぽいやつありますよね。あれは育ちすぎると繊維質が育っちゃうんですね。「おおきなかぶ 」というお話がありますが、あのカブ、おいしかったかしらん、ちょと気になります。野菜って、「もうちょっと大きくなってほしいわん」とか欲張ってると大味になったり硬くなったりするんで収穫時期が難しいですね。

 

で、おいしくできたカブはおいしく食べたいわけですが。

わたしはカブが大好きでして、カブっておいしいよね。どういう食べ方が好きかと言うと。

葉っぱをチャーハンにしたり、酢の物にしたり、ポタージュにしたり、グラタンに入れたり、焼いて食べたり、パスタに入れたり、味噌汁に入れたり、そんな感じです。

じゃがいもと一緒にマスタード味でグリル。

葉っぱを細かく刻んで醤油とごま油で炒めて、それを合わせてチャーハンに。ソーセージっぽいものは「ゼロミート」のソーセージタイプ。これおいしい。これとか、あるいは厚揚げをサイコロ切りにしたのとか、大豆ミートのそぼろタイプでもよくて、他のものあまり入れないシンプルチャーハンなんですが簡単であっという間にできておいしいのでお気に入りです。サラダのほうにサンチュとかカブ本体とか入れて。

なんだか昼ご飯みたいですがこれで晩酌です。白ワインが合いそうね。と思いつつ寒いんで赤ワインとかウイスキーのお湯割りとか飲む今日この頃です。寒さにゃ負ける。

 

カブを入れたクリームパスタについては、また別件で書きたいことがあるので(いやそんなにもったいぶるほどの話でもないんですが)、それはまた別の回に。

 

 

今週のお題「小さい春みつけた」

展覧会無事終了&今年のカレンダー通販&久々菜食晩酌日記第18回

と、タイトルから盛り盛りであれですが、しばらく更新してなかったもので。

 

まず、展覧会2つは無事ご好評いただきまして終了いたしました。ご来場の皆さま、あるいは来場できずともあたたかく遠くで見守っていてくださった方々、ありがとうございました!

 

カレンナートさんのほうはあまり記録が取れてなかった。展示っていっつもやってる時いっぱいいっぱいで、こういうこと忘れちゃうんですよね、とほほ。

これは入り口です↓

 

noranoha展の会場はこんな感じでした。

グッズもならべて。おかげさまでかなりご購入いただきまして、初日はぎゅうぎゅうに積んでたんですが最終日はすっかすかになってしまいました。

 

引きこもり自由業が久々に超たくさんの人に会ったので数々の無礼無作法挙動不審などあったかと思いますがお許しくださいませ。というか、わたしは皆さんにお会いできて超楽しかったです。本当、わざわざ足を運んで見に来てくれるなんてありがたいかぎりです。

わたしの仕事って、忙しければ忙しいほど一人で家にこもりきりで、普段は一人であれこれやるのがいっこうに苦にならない人なので問題っちゃ問題ないんですが、でもたまに人に会うと、やっぱり楽しい。いろんな人の話を聞くと、自分だけでは思いつかなかった事に触れることができますし、ネットとかだけ見てると「世の中悪い事しかなく、悪い人しかいない」みたいな被害妄想的な気持ちになったりもするんですが、実際の人間はいい人もいるし、良くなってることもあるし、ささやかな時間を共有することであたたかい気持ちになりますね。みんな元気でいておくれ。

お題「人といるのが好き?1人が好き?」

 

さて、会期は終了しましたが、カレンダーのnoranohaサイトでの販売は始まったばかりです(って、遅いよ...)。いえいえ、なるべく迅速に発送して来年をお迎えするのに間に合うようにいたしますんで、今からでもぜひご注文くださいー!

noranoha.thebase.in

さて。

展覧会の話題ばかりでお読みの皆さんももう飽きた、という向きもいらっしゃるかしらんと思いましたので、最後にちょっと菜食晩酌日記を。

ここんとこ展示でずっと出ずっぱりだったり忙しかったり、そうなると家事料理に割くリソースというのは勢い減るもんでして(ちなみにうちはふだん、家事は全く同等分担なのですが、今回は家庭内で二人とも同じ展示をしてたもんですから、「この際片方に家事を頼る」というオプションも封じられてたので、そうなると家の中どうなるかっていうと無限に散らかり放題、家中がジェンガ状態でした)。

しかし。

我が家はもともと「パスタ、ブルグル、パスタ、クスクス、鍋、パスタ」みたいな、一切頭を使わずできる時短料理無限ローテーションで全然問題ないぐうたら一家ですんで、ひたすらそんな感じで乗り切りました。

まあ、余裕がある時はサイドディッシュなんかもあれこれ考えたりしますが、なきゃないで「山盛りパスタ。ビール。以上!」みたいなので全然OK。「飽きる」という概念を「よきかな、わが屋の定番」とパラダイムシフトすれば人生楽チンです(多分土井先生の一汁一菜とかもそういうやつですよね、よく知らないんですが。...と、気になって調べたら、ここみたらなんかちょっとというか全然志というかコンセプトが違いました、すまん。わたしのは単に「楽チンでうまい」なのよ)。

パスタだけだと野菜不足というか炭水化物多めで太りそうというのはありますが、パスタの中になんでもかんでも野菜をどっさり入れちゃえるんで問題ないかと。タンパク質も豆に厚揚げ豆腐油揚などを必ず投入してるんで特に不安はないかと思います。トマトソースに厚揚げ、合うんですよ。

 

これは昨日のメニュー。展示終わったのに時短メニューのままであった。だって気付けば年末で何かと忙しいですし。いや、何もやってないけど、気持ちが。でも昨日はサイドディッシュつき(別にえばることではない)。

最近、クスクスよりもブルグルのほうが食感が好みだと気づきました。ので、これはブルグル。ヴィーガンシュレッドを山盛りかけて。

サイドディッシュは、わたしが忙しくしてるうちに勝手にベランダでわさわさ食べごろになっていたルッコラのサラダと、長芋のサイコロ焼き。

長芋のサイコロ焼きは醤油とみりんで下味つけて、最後に胡椒を振って。これ、油断するとフライパンにくっつき放題なんでおいしいけどちょっとやっかい。でもおいしいの。これでビールとかワインがあれば気分はパラダイス。

ルッコラが味が濃くてうまし。ベランダのルッコラは秋まきに限る(春はもうなんか虫と風にやられっぱなしなんで)。

 

ではでは。

 

 

 

日本橋Art Mallでの「カレンナート展」の詳細と、おやつ日記。

<固定>
*11月末から12月1週におこなわれる2つの展覧会のお知らせ*
noranoha展 カレンナート展 (クリックで詳細・別窓で開きます)
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前回ブログ書いてからバタバタしてたらもう一ヶ月経ってる!時間が経つのが早くて怖い!こないだまで半袖だったのにもうコタツでまるまってる!(それは気候がヘンというのもある)。
 
というわけで、またまた展示の紹介を。最近展示の紹介ばかりですみませんねー。
さて、↑上の固定リンクにも詳細がありますが、今回2箇所で展示があるのですが、そのうちのカレンナート展さんのほう、公式サイトで案内がでましたので、そちらを紹介いたしますね。

www.calenart.tokyo

詳細はサイトにもありますがこちらにも基本インフォメーションを。

第5回カレンナート展
8人の作家のカレンダーと原画展

会場: Art Mall(東京都中央区日本橋室町1−13−10)
Art Mall
日程: 2023年11/28(火)〜12/3(日)
時間: 12:00 〜 20:00  ※最終日は17時まで

このサイトでも紹介しているのですが、こちらではわたしはnoranohaとは別図案・別サイズのカレンダーの原画を展示し、カレンダーも販売いたします。

いつものnoranohaのカレンダーはA4サイズですが、こちらは小ぶりなA5サイズ、オフィスの机の前などにも飾っていただけるぐらいのサイズです。

 

こちらの原画はシンプルに手描きの一発描きの線画のみのものを味わっていただき、線画のおもしろさと、それが印刷でどう着色し仕上がっているのか、その違いをお楽しみいただける趣向になっています。ぜひ実際に目で見ていただければうれしいです。

↑これの原画はこんな感じです。

 

また、他の参加者の方々のカレンダーもすてきなものがそろっています!(noranohaグループも今回全員参加していて、全員別バージョンのカレンダーを作っています)。お値段もお手ごろな感じになっていますので、クリスマスプレゼントなどにもいい感じではと思います。

 

と、展示の話ばかりで、最近はすっかり菜食日記もおろそかですので、ちょっぴりそんな話も。こないだ、「どうしてもドーナツが食べたいんだい!」と急に思い立ち、youtubeのレシピを参考に突然作って食べました。

なんでしょうこのいびつな物体は。芋のにっころがしか。ドーナツの穴どこいった。いえ、本来きれいな丸に整形するレシピのものなんですが、下手っぴが急いで作るとこうなる。しかし、見た目は不恰好ですが味は外がカリッと中はほんわりふかふか、大変おいしくて満足満足。

レシピは、こちらのyoutuber「さきっちん」さんのレシピを見て作りました。

youtu.be

菜食だと市販のドーナツとかなかなか気軽に食べられないので、こういう「簡単でおいしくて、しかも家にあるもので難しい材料とか使わない菜食レシピ」は本当に助かります。さきっちんさん、ありがとうありがとう。

さきっちんさんが作ってるドーナツはきれいに丸くてかわいく、わたしのでたらめな石ころみたいなのとは大違いです。

 

ところで、手作りお菓子って、作ると案外大変じゃない(というか大変じゃないレシピでしか作らないわたしです)んですが、「よし、作ろう」という決意のところにものすごくハードルがあるような気がしますね。他にも「よし、作ろう」とか「よし、仕事しよう」とか「よし、ブログ書こう」とか「よし、掃除しよう」とか「よし、経理を...」とか、そういう気合いを出すにはどうしたらいいのかしら。言ってたら疲れてきたので、よし、お茶でも飲むか(それはかろうじてできる)。

 

お題「最近気になっているYoutuber」

 

 
 
 

菜食晩酌日記 第17回 つりさがる ゴーヤ数えつ ほくそ笑む

というわけでゴーヤの季節ですよ。
我が家のゴーヤカーテン、今年は遅めにスタートしたんですが順調で、毎日2つづつぐらい収穫でき、うきうきゴーヤライフを満喫しています。この部屋は強烈な朝日が当たり朝5時ぐらいから寝苦しかったのですが、近年はゴーヤカーテンと遮光カーテンのおかげ(遮光カーテンだけより明らかに効果あります)で、エアコンなしでも快眠です。日よけにもなるし、おいしいしで、なんて優秀なの、ゴーヤ!
ちなみにここは北向きのベランダなのですが、朝日しか当たらないのにゴーヤもよく育つし、下の方の日陰ではかいわれを育てるのにもちょうどよく、他には万年だんまりのミョウガ空芯菜、シソなどを育てている食い気しかないベランダです。

まあ、いずれも日陰なんで、そんなに大きくなってはくれないんですが。

 

さて、ゴーヤの楽しみは1日にしてならず。
まずは蕾を丹念に眺めて雌花を発見するところから期待に胸のときめきが止まりません。

観察してるとハチっぽい大小さまざまな虫たちがひっきりなしにやってきているので受粉に不安はない(ありがたいですね、がんばれ虫ちゃんたちよ)のですが、ついついわたしもおせっかいで雌花を見つけると雄花をちょんちょんとくっつけてみたりします。しっかり実を結んでおくれ。

かくして、わたしの期待とともに膨らんでゆくゴーヤ、ついには収穫。ほほほ。

そして毎年育てている割に、「いつが収穫ベスト時期なのか」というのがよくわからなかったりもするんですが、だいたい大きくなってきて、ぼこぼこが大きくふっくらしてきたら採っています。が、「あと1日待てばもっと大きくなったんでは?」と思う事もあるのですが、だからといってあと1日待ったら次の朝はゴーヤ大爆発の後、覆水盆に返らず状態を発見したりもしばしばありまして、人間の欲深さを戒めてくれるありがたーい植物ですね、ちぇっ。

上は日当たりが良かった実、下は葉の陰で育った実。味は特に変わらないような...。

 

 

そうこうして毎日採れるゴーヤ、どのように食べてるかというと、意外とレパートリーは少なくて、

 

1位 ゴーヤのペペロンチーノ

これ大好き。毎日これでいい。まいたけと油揚がベストパートナー。きりっと冷えた白ワインに合うね。

 

2位 ゴーヤチャンプルー

これも大好き。毎日これでいい。大豆ミートそぼろタイプと豆腐で。ビール持ってきてください。

 

3位 ゴーヤのくるみ和え

いつも書いてますが副菜ならこれで決まり!ビール追加で。

これは前にレシピ書いてますね。

 

という感じ(暑くて献立考えるのがめんどくさいというのもありますね)ですが、他にも、唐揚げとか、ナムルとか、ピリ辛の佃煮とか、チヂミとか、可能性は無限に広がっており「もうゴーヤは飽き飽きだよ」とかは全然ならないような気がします。書いてたらお腹減ってしまいました、今日はめずらしく唐揚げにしてみよっと。

ではでは。

菜食晩酌日記 第16回 個性は集団に埋没す?

以前、友達が言ってたことで「なるほどなあ」と思ったことがあります。それは野菜炒めなどをする時に、一品の中に野菜をあれこれ入れると、まあそれもおいしいけど、そうすると「全体にただおいしい」になってしまうのですが、あえて使う種類を抑えて野菜1品とか2品などでシンプルに炒めると、「その野菜が」おいしいなあ、というのがしみじみ分かるということです。確かにそれ、あるんですねー。

 

いろんな野菜のハーモニーが楽しめる八宝菜的な炒め物も好きだしよくやるしそれはそれでおいしい。のですが、たまに、なんだったらもやしだけで塩コショーとか単純なものをぱぱっと作ると案外「ああ、もやしってうまいな」と感じられて楽しかったりもするんですよね。

もやしとか、他に豆苗には特に感じるんですが、他の野菜と混ぜてしまうと「あれ?豆苗どこいったっけ?」と存在感ナシナシになりがちなんですよね。なんだかそれはもったいない。むしろそれだけで塩コショーとかニンニク風味で炒めた方がおいしいと感じます。中華料理の一品料理、豆苗炒め、空芯菜炒め、ああいうノリですね。

 

よく野菜でチヂミを作るんですが、お好み焼きと違って、チヂミは一種類の野菜だけで作るのが好みです。

 

これは春菊のチヂミ。昔はじめてチヂミを作ろうと思って見たレシピが粉少なめ(少しの小麦粉と片栗粉同量だけです)だったんで、うちではいつもこんな「春菊のカタマリでござい」ってな雰囲気のものになるんで本場のヂョンとはなんだか違うものになってるのではないかと思いますが。

でもこの粉少なめレシピ、野菜の味そのものって感じでおいしいです。酢醤油でいくらでもビールが進む。

 

また、2つぐらいの材料種類のタッグ、「この組み合わせでこの調理法」がぐっとくる、というやつも結構あります。子供の頃に知った料理や、居酒屋で知った料理が多いですね。

うちの定番の「この組み合わせで決まり!」はこんな感じです。あくまでわたしの味覚の主観なんで、みなさんの好みとは違うかもしれないのであしからずなんですが。

 

カリフラワーとにんじんのスープ

カリフラワーと千切りにしたにんじんを炒めてからスープにしたもの。炒めたら水をいれて、少々の野菜だし(なくてもよい)、醤油、コーンを入れるだけというシンプルなスープ。この組み合わせ、にんじんやコーンの甘さとカリフラワーから出る風味がすごく合うんです。カリフラワーっていい出汁出ますよね。これを拡張するとポトフになると思うんですが、カリフラワーとにんじんだけでも十分おいしいです。

 

ほうれん草とコーンのマヨサラダ

子供の頃給食のメニューだったこのサラダ。ほうれん草を茹でて、コーンとマヨ、塩コショウで和えるだけなんですが、ほうれん草の食べ方としてかなり好きです。これを小松菜で置き換えてやると同じようにおいしいように思われますが、うーん、なぜかそうでもない。やっぱりほうれん草がいいです。マヨを入れすぎると「マヨ」になってしまうので、若干控えめで、あればブラックソルトを少しかけると吉。

 

ゴーヤのくるみ和え

これは以前にも書きましたけど、ゴーヤを薄切りにしてちょっと茹でて、くるみなどナッツを刻んだものとペーストにしたもので砂糖醤油みたいな感じで和えたもの、ゴーヤの苦味とナッツの濃厚さを少し甘い和え衣が包み込んでオツです。

 

春菊のくるみドレッシング

これは上のゴーヤと同じ原理で春菊のほろ苦さとくるみが合う。春菊の場合は、エゴマ油とか亜麻仁油をちょっと効かせて、それでいてさっぱりと醤油麹黒酢ドレッシングみたいにするといい感じです。海苔とかトッピングしてもいいですね。メインにはあまり他の具材は入れず、ひたすら春菊のおいしさを味わいたい感じです。写真は豆腐ステーキの付け合わせ的に盛ってます。

同様に、にんじんもくるみと合わせるのが定番でもちろん好きです。これは世間的には「キャロットラペ」というやつなんだと思うんですが、よくあるキャロットラペのレシピにはレーズンとかドライフルーツも入ってることが多いんですが、個人的にはドライフルーツ類を入れると甘すぎというか、にんじんだけの甘みを味わうぐらいがちょうどよいです。にんじん、くるみ、あればクレソンとかパクチー、その三つで、こちらの場合のドレッシングはレモンとマスタード、オリーブオイルに塩、っていう感じが好きです。

 

ジャガイモとグリンピースのサラダ

にんじんサラダのドレッシングと同じ味付けで、細切りにして茹でたジャガイモとグリンピース、という組み合わせも好きです。じゃあ、これににんじんとくるみとパクチーも入れたらいいんじゃない?とは、ならないんですねー。それはちょっとメンバー多すぎ、というか、同じステージ上にドラマーが三人もいなくていいじゃろ、みたいな感じになっちゃうんですねー。過ぎたるは及ばざるがごとし。

 

にんじんと大根のなます

和食の定番ですが、間違いのないおいしさです。ゆずの皮なんかちょっと入れると最高ですね。というか、和食は野菜1〜2種類でおいしいみたいな調理法の宝庫です。胡麻和えとか、酢の物とか、煮びたしとか。

 

上記のようなメニューは、挙げた材料以外に、ついでだからあれも入れようかな、とか余計なことをすると、なーんか味がぼやけて、残念だったなーって感じになりがちです。やはり個性を生かすには引き算の美学なのか。

が、しかし、そうでもないメニューもあります。豆のサラダとかは、トマトやらセロリやらケールやらピーマンやら、ある野菜も全部豆と同じぐらいにきざんで入れると大変おいしい。野菜の宝石箱なんじゃよ。

というわけで、今日の趣旨をひっくり返すようですが、いろいろ入ってる「総勢百人の合唱団的魅力」を持つ料理も、まあ、ありますね。

 

なお、菜食びと的にはひとつ思うのは、肉を食べてた時には気づかなかったんですが「この料理、肉入れないほうがむしろおいしいな」ってもの、結構あるなーと思います。別に菜食びとでなくとも、たまには試してみるのも愉快ではないかなと思います。どの組み合わせがどの野菜の知られざる魅力(家庭料理なのにそんな大げさなもんでもないですが)を引き出す、自分の味覚にぴったりなコラボレーションの妙を生み出すのか、発見するのも大人の楽しみ?かも。

 

ではまた。

菜食晩酌日記 第15回 グリラーファンクラブ

久々に菜食晩酌日記なわけですが、のっけから朝食のフレンチトーストもどき(卵なし)です。

最近グリラーという魚焼きグリルで使う陶器の調理器具を買いまして、これが便利で最高であるというお話。

これです。黒の他にもかわいい色のバリエーションがあるみたいなんですが、使ってると蓋の裏側とか焦げ色がついてくるんで、そういうのが気になる方は濃い色を選ぶといいかもしんない。

 

わたしは焼き野菜とか好きなんですけど、魚焼きグリルの網に直接だと、あとでグリルを掃除するのがちょっとね、とかありますし、オーブンだと最近電気代も気になりますし。うちは再生エネルギー100%のところと契約してますんで、本当だったらガスより電気を使ったほうがいい(※文末注)んですが、ここんとこの世情、電気代がアレですよね、うちの再エネは市場価格連動プランですんで、毎日スポット市場の表とにらめっこしてますと夕方はやっぱり高い。そういう夕飯時にオーブンでじっくり、的な料理にためらいを感じる今日この頃。悩ましく思っておりました。

で。このグリラーは最初に加熱してから陶器の遠赤外線で余熱調理ができるらしく、それならまあマシかもしれないかしらん、と思いまして導入に踏み切りました。省エネ調理といえば圧力鍋があるんですが、あのう、ばかみたいな話で恐縮ですけど、わたし圧力鍋は若干怖いんですね、なんで、あるけどあんまり使わない。それに比べるとこれはかなり手軽そう!

と、また脱線してきたんでグリラーに話を戻します。使い心地なんですが、よいですねー、これ。材料切ってグリルにつっこんで10分ぐらい火にかけて、あとは15分〜30分ぐらい放置しとくと、いい感じに火が通っておいしくできてます。うちは菜食なんで肉や魚などではどうなのかわかりませんが、野菜やきのこはホクホクです。きのこ!ああおいしいのよきのこ。ただ、根菜はやっぱりちょっと火を長く通さないとかな、と思うんで、わたしは根菜、だいこん、じゃがいも、里芋は先にレンジで3〜4分チンしてから焼いています。(それも省エネ的に微妙な気もしなくもないですが...。)あと、そういうのは薄切りにして入れれば火が通りやすいので、ゴロゴロ感が必要ない場合は薄切りで。

 

上のフレンチトーストはフライパンでやるより表面カリッと中ふっくら、がいい感じにできますし、りんごやさつまいもなんかを切って焼くのもオツです。ヴィーガンバターとかシナモンとかまぶして焼くと、うーんいい香り。

焼き野菜は、切って少し油で揉んでからだだっとグリラーに入れ、10分加熱、15分放置、焼きあがったら蓋をあけて最後に1分ぐらいまた焼くとちょいと焦げ目ができて、そこにドレッシングとか塩とかお好みでかけるだけで立派な一品。ズボラーに最適なグリラー(無駄に韻を踏む)、毎日のように使っています。

 

調理例。

↓カリフラワーときのこと厚揚げ。ポン酢など垂らしていただきます。

↓薄切りのじゃがいも(下の方にあるんでよく見えませんが)とズッキーニをパン粉焼きにしました。チェダータイプのヴィーガンシュレッドも散らして。

↓これはゼロミートのハンバーグタイプを付け合わせ野菜と一緒に焼いたもの。

↓かぶは焼くと甘くなって最高ですね。あつあつに醤油麹とマスタードなどのドレッシングをかけて。ただ、葉っぱは焼きすぎると焦げます。

↓れんこんとこんにゃくをめんつゆに浸してから焼きました。すこし味がしみたほうがいい感じのものは先に浸してから焼くといいと思います。

↓安納芋をサイコロ状に切って焼きました。お手軽デザートです。

などなど、まあ、うちのごはんは普段着ですんで盛り付けとかざーっとしてて若干ステキ度に欠けますが、ネットをみるときれいに並べて焼いたりしてる方がたくさんいて、フォトジェニックなんですねー。感心しちゃいます(が、見習わない人)。とにかく、簡単なのに味も見た目(は努力次第)もご馳走っぽくなりますんで日々ちょっと楽しいし、とにかく楽チン!

注意点としては、取り出す時にちょっと気をつけたほうがいいというか、グリルには長手方向に入れるんですが取っ手がこれだと使いにくいので、取り出す時には取っ手じゃない方向を鍋つかみとかで持って取り出したほうがいいです。あと、出来立てのグリラーは必ずなべ敷きとか引いたほうがいいです、うっかり炊飯器の上においた時があって、炊飯器の蓋が若干溶けました。(台所が狭いと置き場所がない時もあるのさ、ちぇっ)また、基本的なことですが出来立ては熱いんで火傷注意です。

あと、グリルの形状によっては「グリラーがグリルに入らない」という悲劇的展開になるらしいんで、もしも買おうかな、という方がいましたら、買う前にサイズは気をつけた方がいいです。

 

ではではー。

 

 

※余談ですが、ガスって結局メタンガス、化石燃料なんですよね。

以前にも紹介した気候学者のピーター・カルマスさんが関わっているEarthhero.orgという気候アクション推進団体があるんですが、その団体が日々個人が取り組める気候変動対策を紹介するアプリ「Earth Hero」というものを出していて、わたしはそのアプリを見ていちおう環境負荷の低い行動などをチェックしているんですが(全部取り組めているとは言ってないですよ、ははは)、そこで紹介されているアクションの中にも天然ガスをメタンと呼ぼう」という取り組みがあります。環境負荷を知るには、まず正しい名前を知ろう、ってことらしいです。

メタンガスは温暖化係数でいうとCO2の25倍ありますが、これはガスがガスのままで大気中に放出されると、という意味ですので、メタンガスを燃焼させると分解してCO2と水になりますね(というのは高校の化学で習ったはずなんですが、わたしのような非理系脳は忘却の彼方だったのでおさらい)。化石燃料を燃やすとどうしてもCO2が出るわけですね。

ただ、放出されるCO2はメタンそのままが放出されるよりは温暖化係数自体は下がってるということにはなりますけど。

ちなみに、温室効果ガスを評価する場合には温暖化係数以外にも「大気寿命」という尺度もありまして、メタンガスはCO2より早く大気中から消滅します(12年)が、CO2はすでに大気中に莫大な量がある上に減衰の速度も遅いと言われています。ここがややこしいところで、根本的には「CO2は増えたが最後減らないで積み重なるのみ」というような状態になってるらしいのです。なので、これ以上CO2を出さない、というのもやっぱり非常に重要とのこと。

いっぽうで、メタンガスも今現在の気温に対しては温暖化係数が高いだけあって影響多大ですんで、例えば北極の氷床を「今」溶かしたりなどには大きな影響があります。いったんある時点で氷床が溶けて地球上からなくなっちゃったら、その後にいくら対策して温室効果ガス放出を減らしてももう氷床は戻ってこない(残念ながら巨大な氷床を再び作る冷凍庫はないんですねー、地球)のでまさに「覆水盆に帰らず」状態、気候変動は避けられなくなっちゃうんですね。

なので、「両方これ以上極力増やさないで、気温上昇を産業革命以前から1.5℃までで抑える」がカタストロフィー回避の鍵、ということらしいです、ふう、長い。(詳しくはこちらでわたしのような素人なんぞよりちゃんとプロが解説してますのでどうぞ)

 

そんなわけで、一般的にはガスのほうが石炭や石油燃料由来の火力発電である電気よりは省エネなんですが、そうは言っても、再エネ100%電気を使ってる場合には再エネは化石燃料フリーですから、ガスよりもなるべく電気を使ったほうが脱炭素対策にはよいわけです。

話を我が家の事情に戻しますが、じゃ、こないだガスコンロが壊れて買い換えた時にそこまでわかってるならIHにするべきじゃない?わたし。だがしかし。うちのキッチン、ガスコンロまわりに電源見当たらないのでなんか大規模な工事&出費が必要な予感、というか、そもそも契約が40AでしたんでIH使えないらしく、そのために契約アンペアを増やすのもそりゃそれで本末転倒じゃない?などと逡巡してたらよくわからなくなってしまいまして、結局ガスコンロを使っております。(で、じゃあせめて省エネ調理器具を...と冒頭に戻るんですね。シャトルシェフも買おうかな...)

給湯器が壊れた時も、本当はヒートポンプのエコキュート的なものにしたほうがよかったんですが、どうも共同住宅だと難しいですし、導入の初期費用も高ーい壁でしたんで従来型の給湯器のままです。こちとら老後の年金にも不安しかない、明日をもしれぬ零細個人事業主なもんで、巨大な地球の危機に対してせせこましい庶民の事情のほうが天秤で勝ってしまい、なかなか理想に現実(というか経済状態)がついてかないもんです、とほほ。

と、なにをするにも個人でやるのには限界がありますし、ただでさえ不景気であらゆるものが値上げするわ税金は上がるわ賃金は上がらないわみたいなご時世、寒い中暖房費や食費を節約するともう人権の問題に関わりますよね。ある程度生活にゆとりのある人が自分の環境資源の無駄遣いを自覚して減らそうと自主的に取り組むならいいことと思いますが、生活が苦しい人に節約しろっていうのは無茶な話です。上に書いたEarth Heroみたいなものも、個人が見るのもいいですが、本当は企業や政治行政をやってる人が見て「人々がこれを達成するために企業や行政ができる対策は何か」を知恵をしぼってもらいたいというのもありますね。

例えば、「日本中全戸無料で家のインフラの脱炭素対策しますよ、断熱リフォームも、給湯器交換もガス台交換、ZEH化どんとこい!」みたいな夢のような政策があったりしたら、気候変動対策も進むしみんなの住居が快適になるしでいいことづくめと思いますが、ま、今の所まだ夢ですね。って、チンタラしてるうちに時間切れになっちゃわないか。(なにこの注釈、無駄に長くて最後は愚痴っぽくなっちゃいましたね、おしまい)

 

カレンダーについてのお話 3月 おやつの時間

noranohaでカレンダー販売中です!

noranoha.thebase.in

さてさてさくさく紹介していかないと。

3月のカレンダーはおやつの時間です。おやつを食べてる時って、なんだか子供みたいな気持ちになりますね。昔、杉浦日向子さんの「4時のオヤツ」という短編集が好きでした。誰かと一緒でも、一人でも、ちょっと浮かない事があった時、失敗しちゃった時、仕事に集中できない時、お茶と甘いものがあれば、少し心が和んだり、気分がよくなったりしますね。おやつは心の栄養なのです。

 

ちなみに、わたしのおやつ時間はこんな感じです。

へたくそデコレーションの豆乳クリームのケーキ。

洋梨をもらったのでタルトにしました。

以前、2千円ぐらいでたい焼き器を買ったんで家でもたい焼き天国です。

この写真だとなんだかよくわかりませんが...

豆乳クリームのミルクレープでした。ちょっと皮が厚かったので、次回作る時はもっと薄く焼きたい。

ベランダで栽培してるいちじくを収穫した時に豆乳などでチーズケーキっぽく焼き菓子を作ってみました。

 

と、このように自分でお菓子を作る事が多いんですが、別に「お菓子づくりが大好き!」という人だったわけではなく、菜食になってから気軽に買える市販品のお菓子があんまりないのですが、でもおやつは食べたいんだい。というわけで必要に迫られて作ってます。食いしん坊がめんどくささを凌駕したというか。自己流なんでへたっぴおやつですけどね。

が、仕事中にお菓子を作るのはいい感じに逃避行動気分転換というか、ギルティープレジャーですね。なんか後半は菜食日記の番外編みたいになりましたが、おやつを食べたら、さて、もう一仕事。

 

菜食晩酌日記 第14回 ワンプレートはお子様ランチの郷愁

あれ、カレンダーの紹介するんじゃなかったんかい。と思われますかもしれないのですが、こちらも最近ごぶさただったんで、先に書いてみました。

 

うちで夕飯によく作るメニューとしては、パスタとワンプレートがありまして、一週間のうち3日がパスタで2日がワンプレートで残り2日がなんか別の料理、みたいな感じかもしれません。だってパスタとワンプレート、楽なんだもん。で、今日はワンプレートについて書きたいんですが、我が家におけるワンプレートの定義というかルールとしては、たいてい

・玉子風にスクランブルにした豆腐(スクランブル豆腐)が入っている

・一品は加工食品で済ます

・フライパン一枚でできるものをいくつか組み合わせる

・サラダ

という感じです。

ワンプレートというのはよく考えると、普段ご飯をついで、おかずを別のお皿で出して、というのを「一枚のお皿に盛っただけ」ではないかとも思うんですが、ワンプレートの時には「おかずは少ない量で品数多め」という感じなのです。品数多め、じゃあ作るのいつもより大変じゃん。という気がしますが、そこでスクランブル豆腐と加工品が1品というルールと、他のおかずはいつも作るより簡易なもの、フライパンで炒めただけ、みたいな感じにすると、普通に作るよりなんか気が楽というか、実際に楽なんです。一品ずつ、作る量が少ないのも楽な原因なのかな?

それと丼ものなどでもそうですが、おかずとご飯が混然となってる感じが楽しいし、幕の内弁当みたいな「いろんなものをちょっとずつ」の楽しみがあります。

こういう菜食のワンプレート、「ブッダボウル」と言うらしくもあるんですが、ブッダボウルはもうちょっとサラダっぽいというかフルーツなんかも入ったおしゃれさんな佇まいであるような気がしますが、うちのは庶民派定食風ですんで、なんかブッダボウルを名乗るのは気がひける。ような気がする。

 

で、実際どういう感じかというと。

この日はですねえ、カルディでベジタリアンチリビーンズというのが安売りで売ってまして、どうも完全菜食でもいけそうだな(乳卵なども入ってなさそう)と思って買ってみたのでこれを添えて。わたしチリビーンズってあんまり馴染みがなくて、どんな味かなと思ってましたが、なかなかおいしかったです(ちなみに、チリビーンズとベークドビーンズってどう違うんだろ、辛さ?両方馴染みがない)。これ、大豆ミートが入ってるんですがそれもくせがなくて食べ応えがあって結構良かったです。

あとはトマトとうちのロケットやレタスのサラダ。秋になると葉っぱもの、サラダ野菜が育つようになるんで豊富にあります。一番食べたい夏にはうまく育たないんですけどね。(秋冬には冷たいサラダとかイマイチ食べたい感じがしない、というのもなくはないんで若干ニーズとあってない感じもしますが、いいのだ、葉っぱ好きだもの)

空中サラダ。ほほほ。

もう一品は高野豆腐を薄切りにして、黒酢あんかけ野菜炒めみたいな感じ。これも定番で、黒酢あんかけが好きなんです。

 

またある日には。

きんぴらごぼう大豆ミート入れた野菜炒め(これは確か生姜じょうゆ風味だった)、ゼロミートのハンバーグを半分、スクランブル豆腐、といったあんばいです。こういうワンプレートにわかめスープとか味噌汁とか簡単な汁物をつけるのが定番。

 

またある時は。

この日はそぼろ風の大豆ミートを豆苗とかエリンギとかと甘辛風味に炒めたものと、アサヒコさんという会社から出てる焼肉風の大豆ミート「大豆のお肉 焼肉」というものとスクランブル豆腐でした。そぼろ風の自作おかずのほうがガパオライスとかみたいな(?)これはこれだけでひとつの献立としてほぼ完結する感じのものになってたんで、他のおかずの品数が少なめでしたね。

 

こうして見ると、なんとなく子供の頃に食べたお子様ランチ的でもありますね。お子様と違ってお酒とともに食べてますけど。

 

ワンプレートの時に大豆ミートなどの加工品を使うことが多いのは、加工品って子供の頃に好きだった記憶があるので、お子様ランチ的、お弁当的なコンセプトと合う印象が個人的にあるからかもしれません。そして、ワンプレート、何と言っても作る時も食べ終わった後も洗い物も少ない。栄養のバランスもまあまあいいんではないかしら(正直あんま気にしてないけど、てへへ)。楽チンです。ちなみに、そんなにいっつも豆腐スクランブルで飽きないの?と思われるかもしれませんが、わたし豆腐スクランブル、好物なんで飽きないんですよねー。というか、ワンプレートの時にないと物足りない。いちおうレシピをば。

 

豆腐スクランブル

材料

・豆腐(木綿のほうがよい。水切りしたらもっとよいけど省略しても大丈夫)

・塩、特に、できれば「ブラックソルト」という硫黄の香りの塩を使うと卵みたいなよい風味が出て吉です。塩だけで香りを嗅ぐと「わ、硫黄!」って感じなのに不思議ですねー。

ターメリック(色というか雰囲気つけに)少し

ニュートリショナルイースト 入れると味がよりおいしくなるけど、ないなら省略可。

・マヨドレなど植物性のマヨネーズ

・胡椒

 

作り方

豆腐をフライパンで炒めて、調味料を全部適宜入れて、水分がいい感じに

飛ぶぐらいまで火を通す(この時水分が多いとちょっと豆腐がはねます。水切りするとポロポロ感のある仕上がりですが、水切りしないと半熟卵的なやわやわな感じになります)

最後に皿に盛ってからさらに「追いブラックソルト」をすると香りが立ってよいです。

 

ではではー。

 

菜食晩酌日記 第13回  炊き込み御飯のときの献立がわからない

秋っぽくなってくると、なんか炊き込み御飯でも食べたいわん。となるのですが、わたし、炊き込み御飯の時にいっつも若干失敗するのですよね、献立を。

 

こちらは、きのこと納豆昆布、人参などで炊き込み御飯にしまして、おかずは長芋と厚揚げをニンニク醤油ベースで甘辛く炒めたもの(上に乗ってるのは刻んだシソです)、

キャベツの塩昆布揉み、

わかめや豆腐などのスープ、なのですが。...いや、大変おいしかったんですが、これらのおかず、味濃いというかむしろ白ご飯が進むやつでは...?! そうです、多分世間的に言うと塩分が多い。炊き込み御飯ってご飯に味ついてるからおかずは淡白でよくない?って思ってるのに、和食っぽいおかずを作るとつい塩分多めになりがちなんですよねー。せめて副菜は酢の物にすればよかったんですが、なんかキャベツを茹でて、っていう工程が面倒くさかったのです。それに、酒飲みなんで、つい味の濃いおかずを好みがちなのですよね。ううむ。

 

さて、そんなわけで、炊き込み御飯のときのおかずは何がいいのかなー、と考えてみるに、逆引きで「このおかず、ご飯のおかずにならないんだけどなー」みたいな曖昧な立ち位置のヤツと合わせればいいのでは、と思うと、おでんなんかどうかしら。おでんって昔から、「ご飯のおかずにならなくない?」と思っていたのです。でも、調べるとおでんって意外と塩分多いようです、うーん(だから酒のつまみにいいんだった、そりゃそっか)。なかなか難しいものです。かぼちゃの煮物とか酢の物とか、豆腐と野菜のやさしい味付けのあんかけ、みたいな感じがいいのかな(当然ですがわたしの場合菜食という前提でおかずを考えております)。精進料理マスター的な人に教えてもらいたいわん。

ま、あんまり健康のことは難しく考えてないんですが、一般的に減塩したいなら、酢とか、マスタードとかスパイスとかトマトソースとかがいいのでは、って、ほら、和食のテーマから外れてく。和食はやっぱりちょっと、塩分が多いのかもしれませんね。ただ、わたしの場合一週間の半分ぐらいはパスタとかになっちゃうんで、和食を食べる機会が少ないかもしれず、ま、いっか(急に考えるのがめんどくさくなった)。

 

ところで、よく菜食、ベジタリアンヴィーガンの食事は意識高い系というか、もっというとコスト高い系だと思われがちなのですが、今日のような献立の場合、全然コスト高くないですし、おしゃれスーパーに行かないと売ってない、みたいな食材も何も使ってないですね。わたしが菜食を始めた頃は、大豆ミートとか代替品チーズとかそういう便利な食材は全然まだポピュラーではなかったんで、こんな感じの食材、油揚、厚揚げ、豆腐、高野豆腐、こんにゃく、ちくわぶ、あぶら麩、車麩みたいなものの魅力を発見する旅でした。特に油揚は汎用性が高く、トマトソースとかに入れてもおいしいです。実際、菜食になってからのほうが食費は安いです(ただし酒飲みなんで酒代はそれなりにかかってますけども)。

 

大豆ミートなどが普及するのが喜ばしいので応援で最近はせっせと買ったりしてますが、実は菜食が長くなってくると、なくても全然困らない、みたいなところもありますね。ただ、菜食でたんぱくというと、どうしても大豆製品とかグルテン的なものに偏りがちで、大豆アレルギー、グルテンアレルギーの人にはちょっとハードルが高いかもしれません。なので、メーカーさんなどには、大豆やグルテン以外の植物性タンパク食材も開発してくれるといいのでは、と思います。それがお肉っぽいものでなくとも、例えばえんどう豆の油揚、とかひよこ豆の豆腐、とかあったらアレルギー的な意味での選択肢も増えていいかもしれませんし、味覚という意味でも、無限の食の可能性を感じるというか、わたし的にぜひ食べてみたいかも...。まだまだ菜食市場には隠れた宝があるかもしれませんぞ、開発者の方!(って、だれよ)

 

ではでは。

 

今日のスケッチブック。

 

そういや、和食で若干めんどくさいのは「使う食器の量が多い」というのがありますね。パスタとサラダ、とかの倍ぐらい食器使う。なので、ごはんの時も「ワンプレートにしちゃう」という展開が多いです。

菜食晩酌日記 第12回 グッドタイムズ、バッドタイムズ(餃子の)※末尾に告知ありです

わたしは餃子も大好物です(大好物はありすぎる)。菜食の餃子の場合、中身は肉の代わりに大豆ミートとか、高野豆腐戻してフープロで細かくしたのとか、豆腐とか、まあなんでもありで、なんでもそれぞれおいしいです。わたしの場合、問題は焼き方なのであった。

で、今回はちょっと焦げてるけど外カリっとしつつもちもちでいい感じに焼けました。ほほほ。

しかし。

これみてくださいよ。

これはもっと前にやった時。ひどいです。フライパンにひっつきました。なんかべしゃっとしてるし。(ただし、この時も味はおいしかったです)

なんでこうなっちゃうのかというと、同じフライパンを使ってるし、火加減などもそんなに変えてないと思うので、おそらく問題は皮の素材か、餃子の配置か、焼き時間の微妙な差?。失敗した時は皮は米粉が入ったもので、今回は小麦粉のみの皮でした。多分米粉の皮を焼くのが苦手なのですね。それと、並べ方も、今回はフライパンにみっちり並べて最後はエイってひっくり返したんですけど、前回は縦に並べていって、最後フライ返しで取ろうとしたのがいけなかった。でも、イメージ的にはひっくり返すほうがひっついて悲惨なことになりそうではないですか?それに、前回は焦って早めにとりだしちゃったのかも。と、こうして書いて考察してますけど、多分次回に今回と同じ焼き方でやったからといってうまくできるかは未知数で、小麦粉だけの皮の時でも失敗する時もあるし、確か米粉でもうまく焼けた時もあったはず。時により失敗したり成功したりを繰り返しており、経験値の蓄積があまり役に立ってない。というのがわたしの餃子遍歴なのです。

餃子に限らず、何事も「ああ、なんかつかめた!もうこれでマスターよ、フフフ」とか思ってたのに慣れて慢心したのか惰性で勘が鈍るのかまた失敗に逆戻り、みたいなことって、ままありますね。人生一生謙虚に学ばねはならぬのだ。もしくは、失敗してもしゃーないよね精神を鍛えるか。...まあ、わたしはどっちかというと後者的な方向性が好きです(ダメなタイプ)。

 

あ、それで、さっき中身については適当に書きましたが、大豆ミートを入れる場合、前に紹介したような乾燥タイプはちょっとぽろぽろしててまとまりには欠けますんで、もしも手に入るならAEONのスーパーのお肉コーナーにお肉みたいな顔をしてトレーに入って売ってるタイプの大豆ミート「大豆から作ったミンチ」(このサイトのトップにあるものです、残念ながらまだ今の所関東限定らしい)や、あるいはオムニミートという製品(自然食品店などに時々あります)が、肉と同じように粘り気があって練りやすいタイプになっており肉の餃子を作ってる時と同じような感じで扱えるので試してみてもよいかと思います(ちなみにヨーカドーでAEONと同じような感じでトレーで売ってる大豆ミートは粘り気がないので、餃子より麻婆豆腐とかに向いてますし、逆にAEONのは麻婆豆腐にはあまり向いてないかも、溶けちゃう感じで)。

そういう便利アイテムも世に出つつあり期待大ですが、まだまだ万人には手に入りにくいかなとも思います。その場合普通の大豆ミートでもちょっとコツをつかめばそんなに難しくなく包めると思います。コツは「ぽろぽろしたものを包む」という心構えだけです(なんじゃそりゃ)。豆腐を混ぜるとちょっとしっとりしていいかも。わたしはそれ以外の具は、茹でたキャベツを刻んだもの、ネギ、すりおろし生姜、あればニラ(ない時は省略)などを少しのごま油と醤油、塩こしょう、昆布だしなんかで軽く下味つけて包んでます。

餃子の可能性は無限大なんで、従来型の味にこだわらなければ、野菜だけ、とかきのことかポテサラとかおからとか何包んでもおいしいかも。いつか余力があれば「変わり種餃子大会」して食べ比べてみたいですね。

 

なお、失敗例のほうの付け合わせの一品は蒸しなすのごま酢醤油なのですが。

 

これはむかーし檀一雄クッキングを読んでて知ったレシピで、本当は丸のままのナスを蒸してから手で薄く割いて、それをごま酢醤油に漬けるというものなのですが、長年作ってるうちに省略の極みでうすく切ってから電子レンジで済ませるというスタイルに進化(うそ、退化)してます。もちろん本家のレシピのほうがおいしいんだけど、檀一雄ならぬ大塚砂織クッキングの場合省力化と時短方面によりがちな横着クッキングなもんで。こういう横着精神が餃子の失敗にも通じるような気がすると書いてて自分でうっすら気付きつつありますが。でもそれでも、これおいしいんです。この食べ方だとナス無限に食べられそう。おしげもなくごまを使うのがコツです。

 

それと、はずかしながら、わたし、ナスにつきましては焼きナスはほとんど作ったことありません。だって、皮むくの面倒だしもったいないし(だって皮、食べられるしポリフェノールだし焦げた皮を熱いうちに竹串で剝いて...とか匠の技すぎるし)、労力の割にはそこまで絶対食べたいというわけでもないような...断然上記のレシピがほうが好きだったり、他にも揚げナスにしちゃうとか、煮浸しとか、好きな食べ方が多いので焼きナスの出る幕なしなのだった。と、焼きナス派の人を敵に回すこともなかったですね、好きな人ごめんなさい。でもわたしも焼きナス、おそらく人に作ってもらうなら好きです。その場合菜食なんでおかかはのっけないでお願いします♡(誰によ)。え、じゃあ餃子包むのは面倒じゃないの?とお思いの向きもあるかと思いますが、なぜか餃子包むのは好きです。無心になってやれるのでむしろ楽しい。でも残念なのは、がんばって包んでも食べちゃうのはあっという間なんですねー。

 

あ、そうだ、告知を。前にも告知いたしましたが、ペーパーボイス東京さんにて今日から、≪ARTxCARDxCALENDAR アートなカードのカレンダー展≫ が開催され、参加しています。会場はこんな感じになっているそうです。総勢50人のイラストレーターの作品が楽しめます。

日程は9/26(月)-10/1(土)10:00~17:00です。お近くにいらした方はぜひ覗いてみてくれるとうれしいです。わたしも4つの季節を描いたポストカードを出しています。