信濃毎日新聞の日曜日に連載される「思索のノート」
という大型コラムのコーナーで、今年は今日4月14日から気候政策シンクタンク
Climate Integrate | 気候を保護するために
の代表である平田仁子さんが執筆し、わたしが挿絵を担当することとなりました。
気候変動の問題は、確実に起こる未来の危機(というか実際はもう起こっている現在の危機でもあるんですが、未来には激甚化していくわけで)で、しかもわたしたち全員に関係があるのですが、どうもひとりひとりの問題として捉え難かったり、具体的に個人はどう関われるのか、または影響があるのか、個人でなくシステムを変えるのはどうしたらいいのか、が掴みにくいテーマですね。このたびの連載は平田さんがその「遠いテーマ」を、引き寄せてくれるようなヒントに満ちた素敵なコラムです。
基本的には信濃毎日新聞さんの読者が紙面で読めますが、デジタル版もWEBで公開されていますので、無料登録からでも読むことができます。
もしも機会があったらぜひぜひ読んでもらえればうれしいです。
わたしの今回の挿絵のタイトルは「Uncharted territory 」で、これは先日のニュースで
今年の3月は、観測史上最も暖かい3月だったという新たなデータが発表されて、第年末までに気温が下がらなければ、気候変動は「未知の領域」に突入する可能性があると科学者が警告したというものを読みまして、(「気候変動は「未知の領域」に 10カ月連続で月別の最高気温を更新 BBC」)そのような事態になってるのに、なんだか日常は箱庭のように「普通に」過ぎてるなあ...というような自分の実感を込めて描いた絵です。
こういう大きな問題に、絶望や諦観に囚われずに、また「個人のエコ活動」で満足してしまうような矮小化にとどまらず、システムを変えるにはどう向き合うのか、今後ますます示唆に富むコラムになりそうです。
平田さんのツイッター(X)での言葉にこうあります。
気候変動対策は、少し進んだと思うと逆風にさらされたりする。政治も企業も市場も真剣になったかのようで、実はさして本気ではないから揺り戻しに合うと動きが停滞しがち。
— Kimiko Hirata 平田仁子 (@kimihirata) 2024年4月13日
でもはっきりしてるのは、脱炭素は逆行することのない流れであるということ。だから揺さぶられすぎないことですね。
今後、気候変動を巡って平田さんの様々な視点が語られていくのが、気候変動に関心ありありのわたしも読者としてとても楽しみですし勉強していきたいと思います。連載の挿絵を付けられるのが光栄です!
ではでは。