saoriotsuka-diary

イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

菜食晩酌日記 第11回 晩酌じゃなくておやつ

今日はタイトル通り、晩酌じゃなくてあとのデザート(あれだけ食べてるのにデザートまで食べる人)のお話。

わたしはベランダで鉢植えのいちじくを育ててます。最初の5年ぐらいはぼちぼちな感じで1個か2個実がつけばいいぐらいだったんですが、10年目ぐらいなのかな?最近では1シーズンで20個ぐらい実をつけてくれます。

かわいいー。うれしいー。

 

多分摘果すれば一個一個もっと大きくできるんだと思いますが、どうも実がなってると全部がもったいなく(よくばり)、摘果しないままなんでちょっと小ぶりですが、きちんと甘くおいしくできてくれるんです。季節の約束を律儀に果たしてくれる木に感謝感激ありがたや、最高ですね。もし地面があったらフルーツの木ばっかり植えたい。

というわけで取れたいちじく、毎日豆乳ヨーグルトと一緒に食べたりそのまま食べたりが主ですが、お菓子にも使いました。

チーズケーキ風のプラントベースケーキです。

 

レシピとしては

くるみ

オートミール

グラノーラ

デーツ

クラッカー

メープルシロップ

などをフードプロセッサーで砕いて型に敷き詰めて(水分が少なければ小さじ1か2ぐらい加減しながら油か水を足して)台にします。よくレシピなどを見るとカシューナッツなどをこういう場合使うんですが、わたしはくるみかピーナッツを使います(注)。量は、持ってる型に敷き詰められるぐらい、って感じでしょうか。固形物それぞれ30gずつぐらい、液体はそれらがしっとりするぐらいとかかなあ、分量は適当です。

 

フィリングのほうは、

絹どうふ150g

豆乳ヨーグルト150g

白味噌小さじ1

砂糖60g

水に浸しておいたピーナッツ 30gぐらい

米粉30g

片栗粉大さじ1

寒天粉 4g

レモン汁大さじ2

油 少々

 

をこれまたフードプロセッサーでガーっとしまして滑らかになったら型に流し入れ、

切ったいちじくを並べて160℃で20分、180℃で10分(様子みながら)焼きました。

焼いてすぐより、冷まして冷やして食べた方が落ち着いてよりよいです。

 

味は、レモンの風味が結構あるんで一般的なチーズケーキのような「チーズの風味」とは違いますが、クリーミーでおいしいです。軽めのさわやかな生地といちじくの甘みが...ほほほ。いちじくを入れない場合食べる時にブルーベリージャムを合わせても美味です、というか、フルーツと合わせて食べるのがいい感じの生地だと思います。

レシピの中に白味噌があって、これはチーズっぽいコクを出すために入れるといろんなレシピにあるんですが、わたしの好みでは入れすぎない方が好きです。ほんのエッセンス的にというか。入れすぎるとどうも味噌の主張が強くなるような...。

チーズケーキに関しては、菜食で本物のチーズケーキを完全再現!とかは、わたしのスキルではあんまりうまくできないので、「それとは違うけどこれはこれでおいしいやつ」を目指した方がおいしいものになりますね。

 

菜食をしてると、どうしても手軽にケーキっぽいものを買ってくるというのは今はまだ難しいので自作が多くなるんですが、自分で作ったやつって「3日ぐらいかけて食べよう」とか思ってるのに次の日には跡形もなくもう消え失せているというのは一体どういうこと?カロリー摂取量については深く考えないようにしていますが、まあ、豆腐だし、いっか(よくない)。

 

そして、毎日見てるものって、絵に反映されちゃいますよね。先日残暑見舞いハガキを作ったんですが、いちじくを描いてました。そして例によって出すのが遅くなってしまい、着いた頃には涼しくなっていたのだった。今年は秋が来るのが早いのかな?芋!栗!梨!秋もスイーツの材料は豊富ですね。いや違う、来年用のカレンダーも早く描かねば。ではまたー。

 

 

注:

以前きゃすぴえさんのブログでカシューナッツの労働問題を読みまして、うーん、アボカドなどもですが、またこのパターンか。調べるとこういうのも出てきたりして、輸入食品悩ましいですねえ。で、とりあえず判断つかないのでナッツを買う時はなるべくくるみかピーナッツ(ピーナッツは正確に言うとナッツではない気が...)にしていますが、じゃあくるみとピーナッツなら大丈夫なのかい?というと、くるみはカリフォルニア産だとやっぱり干ばつなど現地の農業問題、水問題があったりもする(水問題はアーモンドが有名ですね、そういうわけでアーモンドも買ってないです)んで、別産地とか、できれば国産とかのほうがいいのかなあ?ピーナッツは国産のものが買えますね。まあ、そんなわけで少し気にかけてるんですが、わたしもえらそうなこと言えるほど徹底なんてできてませんので、こんな話があるよ、って程度のお話なのですが。本来ナッツ類は栄養豊かで摂りたい食品ではありますし、ナッツに限らずこういう問題って付いて回るんでしょうが、日本の農産物自給率を考えると全部国産で賄うとかもできないわけなので悩ましいです。それに、「買わなければいいのか?」とかもよくわかりません。農産物が現地の女性労働者の経済的自立や自由を助けるケースもありますので、買わない事が逆にまた現地の困窮を呼ぶとかもあるかもしれず...。フェアトレードのものを少し高くても買う、とかがよりマシな感じがしますが、そもそもフェアトレードのナッツってどこに売ってるの?みたいな感じもありますしね。そして、スーパーなどに行くとそんな問題はかけらも存在しないかのように豊富に商品がきれいにパッケージされてずらーっと並んでいますし、こっちもお財布事情的に安いものと高いものが並んでる時つい安いもののほうが助かるみたいなのもあり、この問題を「消費者がなんとかせい」というのも無理難題というか、いちいち現地状況とか見に行けませんし報道もどこからどこまで信じられるのかわかりませんし、なんだったら国内でも農業従事者の方にフェアに賃金払われてるかなあとかも消費者に把握しきれませんし...無理じゃね?という感じもあります(いや、だからといって考えなくていいとも思わないんですけど)。できれば買い付けたり販売する方々にもう少し善処していただきたいなとも思ったり、はたまた質のよいフェアトレード品がおっくうでなく買えるぐらい皆(わたしも)の賃金あがってほしいなとか、考えるとキリがないですねー。ちなみに、引用させていただいたきゃすぴえさんのブログ↓

casse-pied.hatenablog.com

は北米での食や文化事情などを紹介してくれているブログで、とても面白くてためになり、以前からずっと拝読しています。

菜食晩酌日記 第10回 大豆ミート活用形ともどき料理

 

前回大豆ミートの唐揚げについて書きましたが、最近わたしが個人的にいい感じな大豆ミート調理を今日はご紹介。前回と同じブロックタイプを使います。ブロックタイプというのは 

item.rakuten.co.jp

こういうのでして。これは唐揚げで食べるのを想定したタイプで、他にもそぼろ状だったりフィレっぽいものもあるんですが、この唐揚げタイプ、今まで唐揚げにしか使ってなかったんですね。でも、ある時炒め物に入れるフィレタイプを切らしていて、試しにこれを戻してから半分に薄切りっぽく切って入れたら、どうも食感がこっちの方が好みなのではないかなと気づきました。で、今回はそれの応用形で、西京味噌につけてからオーブン焼きにしてみました。

漬け材料は、

西京味噌

しょうゆ

みりん

少し油

という感じで、これで30分ぐらい置きまして、オーブン天板に野菜とともに広げ

(野菜はオリーブオイルと塩胡椒をなじませてあります)、大豆ミートにも最後ちょっと塩胡椒振りまして、220℃で20分ぐらい焼きました。

結構香ばしくて、ブロックタイプの大豆ミートの「繊維が縦に裂ける感じ」がこういう食べ方にあっているような気がします。西京味噌じゃなくて普通の味噌でもいいかなと思ったのですが、お菓子を作るのに白味噌が欲しくて、店頭に行ったら西京味噌しかなくそれを買ったので活用したかったというのがありますが、そういえば昔魚とかの西京味噌漬け結構好きだった気がするんで、なかなか味付け的にも気に入りました。

食べ物のおいしさを作っている要素のひとつに「メイラード反応」というのがあります。これは糖とアミノ化合物の化学反応でして、加熱した時などに起こります。平たく言うと、香ばしい香りと風味が増すんですね。肉を焼いた時や、パンを焼いた時に起こる反応です。これを大豆ミートでもいい感じに起こすと旨味がアップしますので、味付けに西京味噌のように適度に糖分も入るのは風味アップになりますね。また、油分を適度に足すのもおいしくするコツかなと。(しかし、余談ですが一般的にメイラード反応豊富な食品には健康面においてはフライドポテトで有名なアクリルアミドとか、はたまた焼いたり揚げたりする時には油を使うことが多いんで油分の取りすぎとか、あまりよろしくない面もあったりするとも言いますんで、ちょっと悩ましいですね。ま、取りすぎなければいいんじゃないでしょうか)

 

野菜は冷蔵庫に転がってた大根の切れ端、若干緑になってたジャガイモ(中まで緑になったジャガイモは食べちゃダメです。わたしは自己責任で今回は深ーく剥いて食べましたけど、大丈夫でしたが売ってた時からこんなだったんですねー、困りますねー)、まいたけ、うちで採れた黄色くなったちっちゃいゴーヤなどでした。ジャガイモと大根は先に少し電子レンジしてます。時短料理なので。

 

あともう一品はと言いますと、アマランサスのパスタです。これはご存じの方も多いかと思いますが、明太子スパ的な感じにアマランサスを食べるレシピです。

まず、アマランサスを煮ます。水をかぶるより多いぐらいに入れて、昆布出汁で20分ぐらい茹でまして、その後梅干し、みりん、コチュジャン、醤油などで味をつけ、水気がなくなりアマランサスがふっくらやわらかに煮えるまで煮ます。水分がなくなってきてもまだ芯が残って硬いようならもう少し水を加えて柔らかくなるまで煮るのがコツですが、最後の方、うっかり煮詰めすぎて焦がさないよう注意です)。


それを茹でたパスタと、マヨドレ(植物性マヨならなんでも)、ちょっとえごま油、ニュートリショナルイースト(なくても可)であえて、シソと海苔を散らしたら出来上がり。多分本物の明太子パスタを食べ慣れた人にはちょっと違う感があるかもしれませんけど、これはこれでかなりおいしいし、アマランサスは栄養豊富なんでわたしとしては大好物のメニューです。アマランサスのプチプチした食感がよいのねん。

 

菜食といっても、昔食べ慣れたメニューは好きだったので馴染み深いというのもあるんで、もどき料理というか再現メニューは楽しいです。「そんなに似たものが食べたいなら我慢しないでそのものを食べればいいのに」という素朴な疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思うんですが、これはなんていうか、我慢してるわけではなくて、菜食族の人々というのはですね、えーと、多分おそらく多くの人は、本人の中に「材料において、菜食のものしか食べたくないのであーる」という強い動機があるわけでして、まあ、プラスチックの使い捨てバッグを使いたくないのでエコバッグを持ってる、みたいなもんというか、お坊さんががんもどき開発したのの同じコンセプトだと思っていただければと。まあ、実際、我慢してるという感じは全然なくて、いろいろ工夫をするんで「料理のおいしさとは何から構成されてるのか」ということを考える機会が増えて人生実験感覚で好奇心が満たされる楽しさがありますね。

 

今日のスケッチブック。そろそろ秋めいてきましたね。秋バラが待ち遠しいです(やや強引)

 

 

菜食晩酌日記 第9回 アゲアゲ気分の夏

(全景を撮ったつもりだったのに、写真がへたくそ!)

暑いですねえ...。こう暑い日が続くともうなんだか複雑な献立(もともとそんなのないけど)を作る気力が湧かず、仕事もまとまった量のものを淡々とこなす日々が続いていたもので(って、完了形で書いてるけどまだ終わってません、はやく終わらせなくては...)、つまりは料理にかけるリソース不足でして、最近はそうめん、パスタ、焼きそば、冷やし中華、クスクス、そしてまたそうめん、というような怠惰の無限ループに陥りがちだったのですが、先日ツイッターのタイムラインを見ていて、他の方が揚げ物をしてるのを見て「おいしそうだなー」と思いましたんで一念発起、揚げ物をしました。

どうよ、この量。明らかに欲望が暴走していて天ぷらと唐揚げをいっぺんにやるという暴挙に出ました。まあ、唐揚げは多かったんで半分ぐらい残して冷凍しましたが。

天ぷらはそれでも二人分でなす2本、ピーマン3個、しそ4枚でしたんで、よく考えたらそんなに多くはないんですが、揚げるとなんたって衣と油でボリューム(&カロリー)アップですね。いいんだいカロリーなんて野暮なこと、揚げ物する日に言わないの!

 

ところで、「なんかちょっと貧乏くさいライフハック」をここでお伝えしますと、天ぷらってよく抹茶塩とかつけて食べるじゃないですか。そこで、「くらこんの塩昆布」の「袋の下の方に溜まった塩」をつけるとアラ!おいしいです。まあ、添加物とかそういうのを気にされる方にはおすすめしませんけど、あれ基本的に昆布塩なんで、そりゃおいしいよね!という。そしてあれって余りがちではないですか?昆布使い切っても塩だけ残ってることが多いんで、わたしは料理などに使ってます。(貧乏くさいと書きましたが、今調べたらメーカーも推奨してました、ははは)

 

大豆ミートの唐揚げはもう最近は結構ポピュラーになってきましたね(か?)

大豆ミート初心者の方には、この唐揚げタイプから入門するのが吉ではないかと常々思っています。本当、おいしいです。お肉の唐揚げっぽいけど、違うけど、これはこれで違和感ないおいしさと思います。シンプルな材料なのですが漬け材料でそれぞれの家庭の味にカスタマイズしやすく大豆ミートのくせも一番なくなる調理法なので、むしろレトルトとかの加工品で出てる大豆ミート製品などでお肉に慣れた方が肉を期待した時に感じがちな「違うからなんかヤ!」感というか「食べ物不気味の谷」感(?)は多分全然ないと思います、これはこれでおいしい食べ物、って感じです。

一応まだ作ったことない方のために、作り方をば。

1.ブロックタイプの乾燥大豆ミートをお湯で戻します。この時、大きなボウルに入れて、上からちょっと重たいお皿でものっけときましょう。満遍なく戻ります。5分から10分ぐらいで十分戻ります。

2.水で濯いで軽くしぼってから、またボウルに入れて、生姜醤油とかにんにく醤油とか、コチュジャンいれてみたり、好きな下味をつけて揉み込んで、また少し置いときます(そんなに長くなくても大丈夫です、わたしはせいぜい10分ぐらい)。

3.あとは粉まぶして揚げるだけです。中火ぐらいがいいかな。わたしはフライパンに多めに油を入れて揚げ焼き的に揚げてます。お肉と違って「火がよく通ったかしら?」とかそこまで気にしなくていいので、なんとなくおいしそうな揚げ色と雰囲気になってきたら引き上げれば大丈夫です。

あとは箸休めにゴーヤのくるみ和えです。これは昔居酒屋で食べておいしかったメニューの再現レシピでして、ゴーヤを砕いたくるみと練りゴマかピーナッツバターと醤油、ちょっと酢と砂糖で和える感じです。練りゴマやピーナッツバターの部分は「すりつぶしたくるみ」でもいいというかそれが本来あるべき姿な気もしますが、そこまでするのは面倒くさいので、あるもので済ませております。これ、ゴーヤの食べ方の中でもかなり好きな食べ方です。ただ、今回は本当はゴーヤも揚げようかなと迷ったんですが。揚げたゴーヤもおいしいもんね!ベランダ菜園のゴーヤがぼちぼちなってきてるんで毎日なんかしらゴーヤを食べてます。

 

ところで、こないだ「今日のスケッチブック」というカテゴリーを作ったのに、作ったそばから忘れてました。のでまた再び心を新たに活用していきたい。

落書きしてる時、なんでこんなもの描いてるんだろ、と後で思い返すことが多いです。なあに?、このビールおじさんと馬。が、心を無にして描いてただけなんだろうと思います。ではまた。

菜食晩酌日記 第8回 広義の冷やし中華

冷やし中華が好きです。しかし、世の中的に冷やし中華の具材として公認されているのは、

きゅうり

ハム

トマト

錦糸卵

みたいな感じなのではないでしょうか。これ、一個もかぶってないじゃん!というわけで、冷やし中華と名乗るのはおこがましいのですが、私の中では「ラーメンが冷えててごま油の香りの効いた酢醤油だれで野菜がのっかってるもの」は広義の冷やし中華と認識しているのでこれは冷やし中華です。菜食なので卵はなしとしても、ゼロミートのハムとか、トマトとか、きゅうりもあるとそれっぽくて良かったのになーとは思うんですが、食べたいと思いたった時に在庫がそんなに合致するわけではないのが家庭料理の常、冷蔵庫と相談した結果これらの具材しかなかったんです。というわけで、のっけたのは

ベランダ栽培のかいわれ

レタス(最近レタス安いですよね!)

大豆ミートそぼろを少し甘辛く煮付けたもの(炙った油揚とかでもいいと思う)

コーン

紅生姜(紅生姜の在庫は豊富にある)

 

でした。これはこれでおいしいよ!全日本冷し中華愛好会的な人には怒られるかもしれないけど...。あ、あと私の中では、タレは酢醤油系が断然好きです、ゴマだれとか、それはもう担々麺とかの方向性であっておいしいけど冷やし中華じゃないのではないか、とお前が言うな的な変なこだわりがあるのであった。

 

あとは、例によって冷凍のがんもどきと、ピーマンとなすで煮びたしにしました。くたくたのなすとピーマンが好き。ちなみになんでしょ、このぞんざいにのっかった白っぽいシート状の謎物体。これは「すりおろして冷凍した生姜」でございます。生姜保存については、わたしもご多聞にもれず長い逡巡の歴史をたどり、酢に漬けるとか、水につけるとか、新聞紙に巻くとか、いろいろ試してみたのですが、最終的にたどり着いたmy第1位は、

「すりおろしてジップロックに平たく薄べったく広げて入れて冷凍」

です。平べったくすることで、使う時に使う分だけポキっと割って使えます。これが一番風味も損なわず保存も使い勝手もよく、生姜のフードロス問題にとどめを刺す最適解、これで冷蔵庫の端でしなしなになったりカビたりしたかわいそうな生姜とはオサラバよ、フフフ。ただ、このように横着すると盛り付けの見た目が壊滅的にダメな感じですね。でもすぐ溶けちゃうんで、食べる時には困らないけど、それにしてもねえ、ずぼらすぎよねえ。あ、でも最初に「生姜をすりおろす」という下ごしらえの手間があるんで、ある意味丁寧な暮らしではないでしょうか(そのぐらいでえばるな)。

 

あと、なにげに写真に見切れているお皿があるんですが、それについてはまた今度。最近、最高の菜食お手軽おつまみを見つけちゃって、はまってるんですよ。ではまた。

菜食晩酌日記 第7回 献立荒野を救う高野豆腐


この日の献立は、焼うどんと高野豆腐のフライでした。

冷蔵庫を見たら、あらなんか野菜が少ないわね。そして米もない(ちなみに、その後米を買いに行ってなくてこれからしばらく米不足の献立が続きました)。そんな時には冷凍してあったうどんを使って残り野菜をかき集めて焼うどんと、さてはてもう一品。そうだ、高野豆腐のフライでもするかな。

 

焼うどんは、特に説明の必要もなく焼うどんなわけですが、我が家の冷蔵庫は紅生姜を切らしたことがないので安心です。この日はもう一品が揚げ物だったんで、うどんの具は野菜だけであっさりめにしましたが、大豆ミートのそぼろとか、油揚げ入れるとまたおいしいですね。

ところで、焼うどんの味付けってみなさんどうしてますか。わたしは、醤油だけ!というシンプルなやつが好きです。ソースとか他の調味料を入れるより醤油だけが断然好みで、ニンニクとか生姜もいれないのが、素直なうどんちゃんの良さを引き出すような気がするんですよねー。特に、ソースを入れると「お前は焼きそばになりたいのか」みたいなどっちつかずな残念さがちょっと醸し出されるような...(個人の感想です、ごめんねソース入れる派のひと!)

 

高野豆腐のフライは、まず高野豆腐を戻して、ちょっと生姜じょうゆとかめんつゆとかにつけて下味をつけときます。しばらくつけたら軽く絞って、厚み方向に半分に切れ込みを入れ、そこにベランダに生えてたシソと、植物性チーズのスライスを挟んで、小麦粉を溶いたバッター液と、冷凍庫にあったパン粉をつけてフライパンで揚げ焼きです。

フライをするときのコツ、それは

「バッター液をつける手とパン粉をつける液を分ける」

ということに尽きます。うっかり一つの手で両方の作業をしちゃうと、あーら、手が揚げ物Readysteadygo状態にすぐなっちゃいます。しかし、やってるとだんだん自分でこんがらがってきて、なかなかそううまく分業できないんだな、これが。

 

あとはソースですが、普通にソースと、もう一種類冷蔵庫にあったレリッシュとマヨドレを合わせて即席タルタルソースを用意しました。肉などのカツとは違いますが(どっちかというとはんぺんとかのほうが近いかな?)、ボリューミーなおかずが思い立ったらすぐできる、ああ乾物って便利ね。

 

乾物は味噌汁にも大活躍。白きくらげ、わかめ、干し椎茸、お麩なんかがあると、いつでもすぐに味噌汁が飲めますね。この日はわかめと白きくらげに、ネギの切れっ端とほうれん草でした。

 

ではでは。晩酌日記のときは絵がないので、強引に「今日のスケッチブック」というカテゴリを作ってそれも一緒に運用してみることにしました。

揚げ物のあとは床掃除しないとね!

 

菜食晩酌日記 第6回 ガレットっぽいもの

この日はそば粉のクレープ、ガレット的なものを作りました。本場のガレットは生地に卵を入れたり、一晩寝かせたり、とかするみたいなんですが、菜食ですので卵は入れないし、なんちゃって30分クッキングですので寝かしたりするわけがない。なので「ぽいもの」です。こちらは、そば粉、コーンスターチ、炭酸水で生地を作ってすぐ焼きました。

材料に炭酸水がありますが、わたしは夏の間、「ソーダスパークル」という炭酸水生成キットを使っています。自分で作ると使い捨てペットボトルの大幅削減にはなりますね。ソーダスパークルはよくある他のスタンド型ソーダ生成装置よりも装置がめちゃシンプルで、カートリッジはスチール製なので自治体の資源ごみに出してリサイクルする事ができます。でも、炭酸水って、CO2だよね?とも思うんですが、こうした飲料などに使われるCO2はもともと産業由来で、大気中に廃棄されるはずだったものを回収して再利用しているらしく、炭酸水自体での排出量増加にはならないらしいです(詳しくはこちら)。世の中複雑なんでよくわからないんですがとりあえず控えめに消費しています。

ガレットはその昔渋谷とかのオシャレーなお店で食べた事があり(あの地下にあるすてきなお店、まだあるかしら?)、確か生地が薄くて端のほうなんかちょっとカリッとしてておいしかった気がしますが、今回は生地を作る時どのぐらいゆるくしたらクレープっぽくなるんだっけ?というのをすっかり忘れておりまして、結構硬めの生地にしてしまったため、「厚くてふわっとしたやつ」つまりパンケーキ的な仕上がりになってしまいました、失敗しっぱい。もっとシャバっとした生地でよかったのね。しかし、ガレットとしては失敗してますけど、食べ物としてはおいしかったのでよしとします。中に入れたのは、ブロッコリーとかアスパラを軽く茹でてゼロミートのソーセージ(まだあった)と炒めたものと、植物性チーズです。写真では1枚ですけど、実際は2枚食べました。お店みたいにでっかいサイズで作れたらよかったんですけど、フライパンが小さいので。

写真にはありませんが、ガレットといえばシードル。なんで、無濾過のシードル飲みました。シードル、ジュースみたいなんでごくごく飲んじゃいますね。ほほ。話戻りますが、おしゃれガレット屋さんでシードルをカフェオレボウルで飲んだ思い出から、そういや「ミツバチのささやき」という映画でカフェオレボウルというものの存在を初めて知った事とか思い出しましたがそういう思い出わかるわかる、というあなたは同世代ですね。我らの青春時代はどうしても単館系ヨーロッパ映画へのキョーレツな憧れがベースになってますね(と、どこのだれともわからないだれかにやや強引に共感を強要するのであった)。

 

奥に見えますのは、ザ・冷凍食品です。ひとつ凝った料理を作ったらもう力尽きました。業務スーパーに売ってるベルギー製のハッシュドポテトと、以前池袋の「ベジタリアン・ブッチャー」(すごい名前ですね)というプラントベースミートの専門店で買った冷凍食品のチキン風のプラントナゲット(確かこれ。これはヴィーガンOKと思います。ちなみにベジタリアン・ブッチャーの商品は全部がヴィーガンOKではなく、ものによっては卵とか入ってるみたいなんでヴィーガンの方はご注意あれ)です。ハッシュドポテトのほうはお手頃価格ですが、ナゲットはまあまあ高いですね。試しに買ってみたんですが、味は濃いめでおいしいです。ケチャップのかけ方が適当なのは、最後のほうなんで絞ってちょっとぶしゅっと出てきた分だけ、という情けない理由でした。

それと、デザートは前の日に作ってた抹茶寒天プリン。これはyoutubeヴィーガン料理を紹介してるみっちゃんというプロの方のレシピで作っています。みっちゃんのより黒いのは、前の日にすでに黒蜜かけて放置してたせいで、作りたては動画みたいにきれいな緑色だったんですよ!

レシピ動画はこちら↓

youtu.be

みっちゃんのレシピ、他にもいくつか試してみてるんですけど、さすがプロ、どれも「おいしくなるコツ」が押さえてあって間違いのないおいしさです(おいてぃー)。しかも難しくないので好きですね。でも、ビデオ見てると、プロなんで惚れ惚れするほど調理が丁寧で野菜の切り方なんかもぴしっときれいで、雑に生きてるわたしは見てるうちに恥じ入るばかりです。

 

ところで、なんか、晩酌日記ばっかり書いてるとイラストレーターのブログであるというレゾンデートルが揺らいできている気がしなくもないので、最後に脈絡なく絵でも貼っときます。こりゃこりゃ。ツイッターで時々、スケッチブックに描きためた絵をもったいないんで上げてみよかなと思いまして、今日はこれです。

 

菜食晩酌日記 第5回 正解を知らぬ食べ物 ケークサレ

この日の献立は、ケークサレコールスロー、豆腐のステーキでした。

ケークサレ(Cake salé)というのはフランスの惣菜パン的なものらしいのですが、実はわたし、「本物」(?)を食べたことがありません。何を持って本物というのかもよくわかりませんが、まあ、お店とか、本場のフランスのシェフが作ったの、とかそういうの食べたことがないです。というのも、菜食になってから知った食べ物は、菜食でないものは外食してないからなんですねー(こういう「正解を知らない食べ物」結構あります)。しかし、レシピを見たりするとうまそうである。要はアレでしょ、パウンドケーキ的なものにおかずぶっこめばいいんでしょ!というわけで、見よう見まねで作ったらおいしかったし、しかも簡単なんで、時々作ります。

うちのレシピとしましては、

 

薄力粉をカップ1と1/2ぐらい、

米粉カップ1/2ぐらい、

砂糖大さじ1、

塩小さじ1ぐらい、

ベーキングパウターを小さじ1〜2ぐらい、

 

と粉関係をボウルにいれて小さい泡立て器で満遍なく混ぜまして、その後

 

カップ1/4ぐらいに豆乳を合わせて

全体でカップ1ぐらい

 

を、小さい泡立て器でかき混ぜて乳化させてから粉に投入、それと

 

超小さいボウルにチアシードのパウダーを水で溶いてどろっとさせたもの

 

も加え(これをいれると卵のかわりにつなぎ感ともっちりというかしっとり感が出ます、なければ省略可です)水分が足りなければ様子を見て少し水とか足して生地をホットケーキというかパウンドケーキの時ぐらいの生地のゆるさになるよう混ぜます。

(泡立て器の小さいやつ、粉のダマ消したり、油の乳化とかドレッシング作るのに手軽に大活躍でかなり好きな台所道具)

 

そこに一口サイズに切って塩コショウで炒めた野菜やきのこ、植物性シュレッドなど「入れたらおいしくなりそうなもの」を適宜入れて一緒に混ぜ、パウンドケーキ型で180度で35分ぐらい焼きます。この日は上にトマトのスライスと植物性シュレッド、コショウも乗っけて焼きました。

 

なんて「ぐらい」が多いレシピなんだ。そうです、いっつも適当です。あ、忘れてたんですが、確かこれには小麦胚芽も大さじ2ぐらい入れてたかも。小麦胚芽、栄養的にもよいですし、風味もよくなります。それと、具はズッキーニ、トマト、玉ねぎにゼロミート↓

zeromeat.jp

という大豆ミート製品のソーセージタイプを刻んで入れています。これ、本当にソーセージっぽい(たぶん)し、おいしいです。なんか昔子供のころ食べてたお弁当に入ってたソーセージの懐かしい味わいがあるというか。わたしは近所の東急ストアで買いました。最近他にもこういう商品増えてますが、他社さんのは割と「大豆ミートと動物性原料のハイブリッド」みたいなものが多い中、こちらは動物性が全く入ってないんですが、従来の大豆ミートとは一線を画すそれっぽさ!(ふたたび、たぶん)なので菜食でない方にも全然違和感ない感じなのでは?(注・別に食べ比べとかしてないので単なる主観ですが)。

というわけで、ケーク・サレ、大変おいしかったです、なんか食べ過ぎた気がするけど。

 

 

コールスローは好物なのでよく食べます。植物性マヨネーズ(わたしはよく「マヨドレ」という製品を使います。たいていのスーパーに売ってて便利な定番品です)、

酢、塩コショウ、それとニュートリショナルイースト亜麻仁油も入れると菜食の人が不足しがちな栄養もちゃんと摂れますね。酢ファンクラブなので酢が多め。

 

あと、豆腐ステーキですが、これはフライパンに油ひいて刻んだニンニクを入れ香りが立ったところに平たく切った木綿豆腐(水切りしてもいいけど、しなくても別に困りはしない)を粉とか別に何もはたいたりせず入れ、軽く揺すりながら焼いて、塩コショウして片面いい感じになったらフライ返しでひっくり返しもう片面も焼くだけです。それで、それをお皿に盛りつけたら、フライパンにニンニクが残ってるんで、醤油をフライパンに足して温めソースにして、豆腐の上からジャーとかけるという塩梅(注:丁寧な暮らしの人は豆腐焼く前にニンニク一回取り出しておいて後でまたフライパンに戻して作ると焦げ焦げじゃなくて吉です、わたしは焦げ焦げ上等のズボラーなんでそのままです)の適当バージョンです。超シンプル、つか単なる「焼きやっこ」と呼ぶべき?ものなんですが、めちゃおいしくて満足感ありありなのでオススメです。

 

なお、大根ステーキとか豆腐ステーキとかしいたけステーキとか、肉じゃないものにステーキと名称がついてると「それってステーキって言うの?」って思う人も多いかと思うんですが、というかわたしもそう思うというか多分よくわからん和製英語だと思うんですが、それらなんちゃってステーキ勢は便宜上「ステーキみたいにフライパンでじりじり焼くやつ」をステーキと呼んどこ、みたいな感じですよね、世間の運用としては。で、その肉じゃない系のステーキ、「えーそんなの焼いただけじゃん。つまらん。」と食べる前は思われると思いますが、食べると野菜炒めなどとは違ううまさがあり、それぞれの素材に適した火加減で焼いたものはそれぞれ実にうまかったりします。なんだ、焼くだけでたいていのものはうまいのね。フライパンえらい。あ、あとやっぱり、ニンニクがいい仕事してるんじゃないでしょうか。ニンニクえらい。

 

あと、余談ですが、電力消費が気になるこの頃、オーブンはちょっと省エネじゃなかったかも、と思ったんですが、この日はそこまで逼迫してなさそうだったので(日々の電力需給状況は資源エネルギー庁のページで見ることができます)。まあでも最近そんなわけで、せめてもの罪滅ぼしにというか、使ってないウォームレットとか待機電源とかまめに切ったり部屋もいつもより暗くムーディに?して対策してますが、冷房だけはどうしてもつけちゃいますね...つけないと死む。

しかし、自分の周りにすぐあるこの暑さ、太陽、熱!せっかく豊富にあるんだから、なんだったら太陽光発電やら太陽熱やらに変換して自分ちで使えたらいいのになー。そうできるお宅もあると思うんですが、集合住宅だったり賃貸だったり、家を建てるにもそこまで予算がなかったり、まだまだ多くの家庭ではそんなの絵に描いた餅で、世の中ままならなくてもったいない。いますぐ省エネ住宅にみんなが住めるように整備したらいい気候変動対策になるのになー(↓参考)。

 

project.nikkeibp.co.jp

 

 

 

 

 

菜食晩酌日記 第4回 タコライス、きのこのバルサミコ炒め

このシリーズ、第何回とか番号ふる必要あるのかな、とかタイトルも普通に料理名書いた方がいいのかしらん、とか試行錯誤なのですが、そんなわけでこの日のご飯はタコライスと、各種きのこのバルサミコ炒めでした。

タコライスはレタス、ピーマン、ラディッシュ、かいわれなどをごはんに山盛りどっさり乗せまして、大豆ミートのそぼろタイプを市販のサルサスパイス(粉末で原料に動物性のないものがあり、スーパーやカルディなどで買えます)で炒めたのを乗っけ、トマトをざく切りにして乗っけ、植物性シュレッドとニュートリショナルイースト(チーズみたいな味の酵母です、ビタミンB群が豊富)をかけた簡単メニュー。最近植物性の代替食品が増えて本当楽チンです。これ、真上から撮ってるんで分かりにくいかもしれないんですが(いや分かるかな)、びっくりするぐらい野菜を積み上げており、標高15cmぐらいになっております。なーに野菜なんで茹でたら「え、こんなしかないの?」な感じなんで楽勝ですよ。

 

大豆ミートは、わたしは長らく通販で乾燥タイプのものを買ってるんですが、これは超便利素材でとにかく日持ちがするので買い物に行く暇がない時にすぐ主菜級のものを作れます。一度この便利さを知ってしまうと手放せません。まあ、大豆ミートに限らず他の乾物も同様の理由で常備しまくってますが。乾物はグータラ人間の味方!

さて、そんな大豆ミート、戻すのにこつがいるとか思われるかもしれませんが、ボウルでお湯で5分〜10分ぐらい戻すだけです。そぼろタイプの場合は特に、トマトソースとか水分の多い料理に使う時はもう戻さずにザラーっと乾物のまま鍋に投入しちゃったほうが食感がちょうどいいぐらい。なのですが、使い慣れないビギナーの方は「大豆くさいのが嫌...」みたいなのがあるかもしれないんで、その場合戻した後何回か水洗いして、味付けもニンニクとか効かせた濃いめの味から試すとよいのではないかと思います。使い慣れると「大豆の匂い?なんだっけそれ」というか、そもそもたぶん最初に大豆ミートに触れる人の違和感というのは「肉と違う!」みたいな感じだと思うんですが、使ってると「これはこういう食材」という心の価値観が確立するんで、全然大豆ミート大豆ミートのままでそのままの君が好き、みたいな感じです(もう肉の味はすっかり忘れた個人の感想なんで、万人に当てはまるかどうかは不明)。

 

なんですが、上記の話を若干ひっくりかえしてアレなんですが今日のタコライス大豆ミートはヨーカドーでパックで売ってた「すでに戻してあるやつ」を使用してます。楽ですねー、これ。ただ、トレーのごみが出るんで、その辺やっぱり乾燥のほうがいいかも。でもスーパーで気楽に買えるようになったのは喜ばしいので時々買って応援しています。トレーってリユーザブルのとか開発されないもんですかね。ううむ。

 

大豆ミート話が長くなりましたが、もう一品のきのこのバルサミコ炒めは、ニンニクできのこを炒めて、醤油、バルサミコ酢、赤ワイン、胡椒みたいな感じです。なんか色が濃くて見た目的には地獄から来た微妙な食べ物にみえるのでせめてアサツキでも刻んでかければよかった。でも味はおいしいんですよ!見た目通りちょっと濃いめですがワインとかビールのお供にグーです。

というわけで、この日も15分で晩めしコースでした。夕飯スピードキング。

菜食晩酌日記 第3回 あっという間にクスクス

この日の夕飯は時間がない時の救世主クスクスでした。クスクス、なんせひたひたの水入れて電子レンジで2分で戻るんでパスタより簡単です。ソースはなんか適当に冷蔵庫の残り野菜と大豆ミートで、今回はカレー風味(というのも前に使ったカレールーの残りが冷蔵庫にあったので)。カレールーはオーサワさんというメーカーのスパイス香るカレールウ(中辛)というものです。ま、ごはん冷凍しといて同じようにソースかけるとかでもいいんですが、クスクスはクスクスならではのおいしさがあるっていうか。

サラダは、ハナビラタケが近所に売ってたんで、それを炒めて葉っぱやトマトなどに乗っけてちょいキッコーマンのゆずか(これ好きです)をかけるなど。普段あまり流通してないきのこを見ると、おおう、こんなの公園のきのこ観察で発見したら最高なのになー(あくまで観察上興味で採りませんけど)と上がりますね。そしてつい買っちゃうんですが、「どう調理すると一番このきのこの良さを引き出せるのか」が分からないこともあったりで、まあそういう時はとりあえず炒めてみます。きのこを炒める時は炒めすぎると縮んで残念なことになるのでほどほどがいいですが、かといって火がちゃんと通るぐらいは炒めたいですね。というわけで、ハナビラタケ。かなり旨味があっていいですな。食感がよいので茹でたりとかもよさそう。

ちなみに、キクラゲは公園観察でよく見ます。ちょっぴり採って食べたい感じもしますが、公園は採取禁止ですし、よーく見るとむしむしむしちゃんが歩ってたりもしますんで、あくまで見てロマンを感じてたい派です。あと、スーパーでたまに見るけど実際観察でまだ見たことない憧れきのこは「ヤマブシタケ」です。いっつも下ばっかり見てるからか、全然出会いません。

 

 

あとはスーパーで見切り品になってたパイナップルを。スーパーに行く時はフードロス削減を意識してまず見切り品売り場から見るようにしています。結果買い物も安く済むんでいいですね。ただ、やっぱり時々は失敗もするもので、こないだは見切り品のセロリ、買って帰って見たら半分以上もうダメになってました(外から分からないのに中がぐずぐずになってた)。まあ、そんな日もあるさ。それと、これからの季節、うちでフードロスを出しちゃ元も子もないんで、あまり買い物しすぎないようにしたいんですが、こういう季節こそ見切り品も増えるんで、やっぱりちょっと買いすぎてしまったり。そういう時はすぐに洗ったり切ったりなど軽く仕分けしてとりあえず冷凍です。

 

今日のポイント

・クスクスは時短料理の味方

・食べ方の分からないきのこはとりあえず炒めると吉

 

菜食晩酌日記 第2回 なかなか今夜食わないやつ

暑くなってくるとてきめんそうめんが食べたいわたしです。

そうめんの時ってどういう献立にします?うちの定番は、なんか炒め物と、もう一品箸休め的な、って感じですが、今日は刺身こんにゃくが食べたい気分でもあったので、刺身こんにゃくでタタキ風にしてみました。あとは厚揚げと野菜で黒酢あんかけっぽいものを。

 

刺身こんにゃくは、玉ねぎスライス、シソ、ミョウガ、かいわれ(くどいですが自家製)などを散らし、生姜と醤油、酢と少しのえごま油でたれを作ってかけてマリネにしました。わたしは親の実家が高知だったもので、昔はかつおのタタキなどこんな感じのものを食べてました。これはまあそれっぽく作ってはいるんですが、こんにゃくですのでこってり感とかはなくてつるんぷりんしゃくしゃくさっぱり、サラダの一種でやっぱり別物です。別物だけど、こっちもこれはこれでうまい。生姜の香りと玉ねぎの旨味がいい仕事をしててうだる暑さの日にはぴったりです。

 

黒酢あんかけの方は、大戸屋に「野菜の黒酢あんかけ」というメニューがあるんですが、そんな感じです。ごま油で炒めた野菜と厚揚げに醤油、黒酢、砂糖、みりん、片栗粉のあんをからめる、みたいな。今日は特に生姜やにんにくは使わないあっさり炒めでしたが、香味を効かせて野菜を炒めても一層美味かと。厚揚げを大豆ミートの唐揚げとかにしてもいいんですが、なんたって厚揚げはもうすでに揚げてあるんで簡単ですぐおいしい。あと、この時期はズッキーニが安くていいですね。ズッキーニ、和洋中なんでもいける粋なヤツ。さくっとしてるのにジューシーで大好きです。

 

今日のポイント

・こんにゃくは「今夜食う」なんてダジャレが昔ありましたが(知ってる?)、むしろ開封前賞味期限が結構長くて買い置きが効くので買い置きしてます。なんかおかずをもう一品、という時に何かと便利食材。しかし、いつでも君には会えるから、と油断して使わないままチルド室の主になってることもあるんで注意です。他にうちでチルド室のスタメンは紅生姜と豆乳チーズシュレッドとうめぼしですね。

・知ってる方も多いかもですが、そうめん茹でる時は、湧いたお湯に投入して、ひとしきりよくかき混ぜたたら火を止めて蓋しといてほっといてもできる(ガス省エネ)。吹きこぼれを気にしなくていいのでその間にちゃちゃっと他の配膳とかできます。ただし、かき混ぜが足りないと束状の塊そうめん(そうめんの良さが死んでる)を食べる羽目になるので注意です。

 

そうめん好きすぎて油断すると無限に食べられるのでたくさん茹で過ぎないようにしています(ってすでに多いけど)。

めんつゆは醤油、みりん、昆布だし、あればしいたけのだしも足してもいいですね。かつおだしに慣れてた頃は昆布だしだけだとあっさりしすぎじゃないかなあ、と思ってたんですが人間慣れるもので、今では昆布だしだけで全然おいしいですが、菜食してから、他にもしいたけとか、切り干し大根の戻し汁とか、野菜などから取れるいろんな方向のだしがあるもんだと気づいて面白いなあと思ったりします。

 

おまけ

以前、ムラタハリコさんの展覧会に行った時に箸置きを買ったんですが、これかわいいんです。箸は年季ものなので古ぼけてるけど。箸って買い替えどきが難しくないですか。使える限りは使いたおす方針なのでくたびれてます。