こちらは9月27日発売の彩図社「教養として知っておきたい33の哲学」(沢辺 有司さん著) の書影です。
装画と中の挿絵を描きました。
こちらのご本は、以前に彩図社さんから出ました『図解いちばんやさしい哲学の本』に加筆・修正を加え再編集し、さらに読みやすく整理したもので、哲学の専門者の方向けというよりも、初心者向けにやさしく哲学の歴史から主要哲学者の学説を簡潔に紹介してある入門書です。
哲学ってなんぞや?ウィトゲンシュタインって名前聞いた事あるけどどういう事を言ってた人なのかな?というような、わたしぐらいの哲学素人が「まずどこから読めば?」という需要にぴったりなご本で、わかりやすくまたさらに知識を深めたいなと思わせてくれるような内容です。とはいえ、それぞれの学説にかなり紙面をとってきちんと説明してあり、読み応えがあります。
こちらをとっかかりにさらにそれぞれの専門書を手に取るのもよいですし、そうでなくとも、様々他の分野でもよく哲学理論や哲学者は引用されてますので、そういった場面で「あ、これはあの事だな」となんとなくでも分かるようになるというのは社会への理解度を高めてくれるというか知的なものへの扉が広がりますよね。
また、もちろんですが哲学は、日々わたしたちが生きてる上で感じる「どう考えればいいのか」に示唆を与えてくれますんで、学に長けた人、教育機会の多い人だけでなく、幅広く多くの人がアクセスできるこうした形態で本が出るというのはありがたい事ではないかと思います。
彩図社さんのご本では、「論理的思考力を鍛える33の思考実験 」をはじめとして、33の〜というタイトルを冠したものや、思考実験に関連した教養入門書的なシリーズっぽい流れ(必ずしもシリーズというわけでもないのですが)などをいろいろ担当しています、ありがたいです。
今回のイラストは、33系の既刊本とのなんとなくの「兄弟本感」を意識しつつ、配色などで思索的な落ち着き感を表してまたちょっと違った仕上がりを心がけました。
既刊本はこちら↓