こちらはしんきんさんの会報誌「はれ予報」10月号の吉永みち子さんの連載コラム
「虫の目鳥の目魚の目」の紹介です。挿絵を描いています。
今回のお題は今年の夏の暑さと気候変動について。
↑これは未来予想図なんですがすでに現実な気も。
今年の夏はもう超絶暑かったですね。わたしは23年来ベランダ園芸していますが、今まで弱ってもかろうじて枯れなかったゼラニウムが全部枯死してしまって、10年とか育ててきたお気に入りのゼラニウムたちだったのでかなり凹んでいます。ゼラニウムにも限界温度ってあったんだなあ...。
今後気候変動が進むと、植物はますます育ちにくくなり、害虫と呼ばれるような人間と利害がバッティングしてしまう昆虫、例えば作物を枯らすとか病気を媒介するとか、そういう虫の生息域が広がり、でも動植物昆虫全体の多様性は減って絶滅するものも多々、干ばつに洪水、食料危機、感染症など増加、と、ワーストケースシナリオにはやばいことがてんこ盛りなのです。
が、どうも人類、それを防ぐために「産業革命時から平均気温上昇を1.5℃に抑える」という目標への対策は思ったように進まず、むしろ戦争したり遠ざかっているような...というようなお話です。
挿絵はIPCC第6次報告書の気温上昇シナリオ評価グラフ(参考はこちらのIPCC WGI AR6 Figure SPM.8a)に重ねて、人間の行動はいかに...というあたりを描きました。下の低気温シナリオに向かわなきゃだめだって話だったんですが、近年ではもう1.5℃は遠くになりにけりといった感がありますね、うーん........。
対策にはまず「気候変動が重要な問題だと報道する」というのが大事だと思うんで、このコラムのように、あちこちで話題にしていくのって大事だと思うんですよね。
というわけで超絶暑かったと思いきや、急にここ数日は冬みたいに寒い。こういう極端気候に今後どんどんなっていくのかと思うと悲しいですね。いとしい春や秋よ、なくならないでー。
そして、この寒さでさっそく猫ちゃんが、ソファに寝そべってたわたしのところにやってきてソファにかかっている毛布をちょいちょいと指差し「これをひいたお前の膝に座らせなさい」とちゃっかりご所望に来ました。夏の間は人肌暑いと近寄らなかったくせに、現金なやつー。まあかわいいからよいのですが、猫ちゃんや他の動物たちの暮らしにも気候変動、心配だよねえ。
今週のお題「急に寒いやん」