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イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

菜食晩酌日記 第5回 正解を知らぬ食べ物 ケークサレ

この日の献立は、ケークサレコールスロー、豆腐のステーキでした。

ケークサレ(Cake salé)というのはフランスの惣菜パン的なものらしいのですが、実はわたし、「本物」(?)を食べたことがありません。何を持って本物というのかもよくわかりませんが、まあ、お店とか、本場のフランスのシェフが作ったの、とかそういうの食べたことがないです。というのも、菜食になってから知った食べ物は、菜食でないものは外食してないからなんですねー(こういう「正解を知らない食べ物」結構あります)。しかし、レシピを見たりするとうまそうである。要はアレでしょ、パウンドケーキ的なものにおかずぶっこめばいいんでしょ!というわけで、見よう見まねで作ったらおいしかったし、しかも簡単なんで、時々作ります。

うちのレシピとしましては、

 

薄力粉をカップ1と1/2ぐらい、

米粉カップ1/2ぐらい、

砂糖大さじ1、

塩小さじ1ぐらい、

ベーキングパウターを小さじ1〜2ぐらい、

 

と粉関係をボウルにいれて小さい泡立て器で満遍なく混ぜまして、その後

 

カップ1/4ぐらいに豆乳を合わせて

全体でカップ1ぐらい

 

を、小さい泡立て器でかき混ぜて乳化させてから粉に投入、それと

 

超小さいボウルにチアシードのパウダーを水で溶いてどろっとさせたもの

 

も加え(これをいれると卵のかわりにつなぎ感ともっちりというかしっとり感が出ます、なければ省略可です)水分が足りなければ様子を見て少し水とか足して生地をホットケーキというかパウンドケーキの時ぐらいの生地のゆるさになるよう混ぜます。

(泡立て器の小さいやつ、粉のダマ消したり、油の乳化とかドレッシング作るのに手軽に大活躍でかなり好きな台所道具)

 

そこに一口サイズに切って塩コショウで炒めた野菜やきのこ、植物性シュレッドなど「入れたらおいしくなりそうなもの」を適宜入れて一緒に混ぜ、パウンドケーキ型で180度で35分ぐらい焼きます。この日は上にトマトのスライスと植物性シュレッド、コショウも乗っけて焼きました。

 

なんて「ぐらい」が多いレシピなんだ。そうです、いっつも適当です。あ、忘れてたんですが、確かこれには小麦胚芽も大さじ2ぐらい入れてたかも。小麦胚芽、栄養的にもよいですし、風味もよくなります。それと、具はズッキーニ、トマト、玉ねぎにゼロミート↓

zeromeat.jp

という大豆ミート製品のソーセージタイプを刻んで入れています。これ、本当にソーセージっぽい(たぶん)し、おいしいです。なんか昔子供のころ食べてたお弁当に入ってたソーセージの懐かしい味わいがあるというか。わたしは近所の東急ストアで買いました。最近他にもこういう商品増えてますが、他社さんのは割と「大豆ミートと動物性原料のハイブリッド」みたいなものが多い中、こちらは動物性が全く入ってないんですが、従来の大豆ミートとは一線を画すそれっぽさ!(ふたたび、たぶん)なので菜食でない方にも全然違和感ない感じなのでは?(注・別に食べ比べとかしてないので単なる主観ですが)。

というわけで、ケーク・サレ、大変おいしかったです、なんか食べ過ぎた気がするけど。

 

 

コールスローは好物なのでよく食べます。植物性マヨネーズ(わたしはよく「マヨドレ」という製品を使います。たいていのスーパーに売ってて便利な定番品です)、

酢、塩コショウ、それとニュートリショナルイースト亜麻仁油も入れると菜食の人が不足しがちな栄養もちゃんと摂れますね。酢ファンクラブなので酢が多め。

 

あと、豆腐ステーキですが、これはフライパンに油ひいて刻んだニンニクを入れ香りが立ったところに平たく切った木綿豆腐(水切りしてもいいけど、しなくても別に困りはしない)を粉とか別に何もはたいたりせず入れ、軽く揺すりながら焼いて、塩コショウして片面いい感じになったらフライ返しでひっくり返しもう片面も焼くだけです。それで、それをお皿に盛りつけたら、フライパンにニンニクが残ってるんで、醤油をフライパンに足して温めソースにして、豆腐の上からジャーとかけるという塩梅(注:丁寧な暮らしの人は豆腐焼く前にニンニク一回取り出しておいて後でまたフライパンに戻して作ると焦げ焦げじゃなくて吉です、わたしは焦げ焦げ上等のズボラーなんでそのままです)の適当バージョンです。超シンプル、つか単なる「焼きやっこ」と呼ぶべき?ものなんですが、めちゃおいしくて満足感ありありなのでオススメです。

 

なお、大根ステーキとか豆腐ステーキとかしいたけステーキとか、肉じゃないものにステーキと名称がついてると「それってステーキって言うの?」って思う人も多いかと思うんですが、というかわたしもそう思うというか多分よくわからん和製英語だと思うんですが、それらなんちゃってステーキ勢は便宜上「ステーキみたいにフライパンでじりじり焼くやつ」をステーキと呼んどこ、みたいな感じですよね、世間の運用としては。で、その肉じゃない系のステーキ、「えーそんなの焼いただけじゃん。つまらん。」と食べる前は思われると思いますが、食べると野菜炒めなどとは違ううまさがあり、それぞれの素材に適した火加減で焼いたものはそれぞれ実にうまかったりします。なんだ、焼くだけでたいていのものはうまいのね。フライパンえらい。あ、あとやっぱり、ニンニクがいい仕事してるんじゃないでしょうか。ニンニクえらい。

 

あと、余談ですが、電力消費が気になるこの頃、オーブンはちょっと省エネじゃなかったかも、と思ったんですが、この日はそこまで逼迫してなさそうだったので(日々の電力需給状況は資源エネルギー庁のページで見ることができます)。まあでも最近そんなわけで、せめてもの罪滅ぼしにというか、使ってないウォームレットとか待機電源とかまめに切ったり部屋もいつもより暗くムーディに?して対策してますが、冷房だけはどうしてもつけちゃいますね...つけないと死む。

しかし、自分の周りにすぐあるこの暑さ、太陽、熱!せっかく豊富にあるんだから、なんだったら太陽光発電やら太陽熱やらに変換して自分ちで使えたらいいのになー。そうできるお宅もあると思うんですが、集合住宅だったり賃貸だったり、家を建てるにもそこまで予算がなかったり、まだまだ多くの家庭ではそんなの絵に描いた餅で、世の中ままならなくてもったいない。いますぐ省エネ住宅にみんなが住めるように整備したらいい気候変動対策になるのになー(↓参考)。

 

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