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イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

菜食晩酌日記 第10回 大豆ミート活用形ともどき料理

 

前回大豆ミートの唐揚げについて書きましたが、最近わたしが個人的にいい感じな大豆ミート調理を今日はご紹介。前回と同じブロックタイプを使います。ブロックタイプというのは 

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こういうのでして。これは唐揚げで食べるのを想定したタイプで、他にもそぼろ状だったりフィレっぽいものもあるんですが、この唐揚げタイプ、今まで唐揚げにしか使ってなかったんですね。でも、ある時炒め物に入れるフィレタイプを切らしていて、試しにこれを戻してから半分に薄切りっぽく切って入れたら、どうも食感がこっちの方が好みなのではないかなと気づきました。で、今回はそれの応用形で、西京味噌につけてからオーブン焼きにしてみました。

漬け材料は、

西京味噌

しょうゆ

みりん

少し油

という感じで、これで30分ぐらい置きまして、オーブン天板に野菜とともに広げ

(野菜はオリーブオイルと塩胡椒をなじませてあります)、大豆ミートにも最後ちょっと塩胡椒振りまして、220℃で20分ぐらい焼きました。

結構香ばしくて、ブロックタイプの大豆ミートの「繊維が縦に裂ける感じ」がこういう食べ方にあっているような気がします。西京味噌じゃなくて普通の味噌でもいいかなと思ったのですが、お菓子を作るのに白味噌が欲しくて、店頭に行ったら西京味噌しかなくそれを買ったので活用したかったというのがありますが、そういえば昔魚とかの西京味噌漬け結構好きだった気がするんで、なかなか味付け的にも気に入りました。

食べ物のおいしさを作っている要素のひとつに「メイラード反応」というのがあります。これは糖とアミノ化合物の化学反応でして、加熱した時などに起こります。平たく言うと、香ばしい香りと風味が増すんですね。肉を焼いた時や、パンを焼いた時に起こる反応です。これを大豆ミートでもいい感じに起こすと旨味がアップしますので、味付けに西京味噌のように適度に糖分も入るのは風味アップになりますね。また、油分を適度に足すのもおいしくするコツかなと。(しかし、余談ですが一般的にメイラード反応豊富な食品には健康面においてはフライドポテトで有名なアクリルアミドとか、はたまた焼いたり揚げたりする時には油を使うことが多いんで油分の取りすぎとか、あまりよろしくない面もあったりするとも言いますんで、ちょっと悩ましいですね。ま、取りすぎなければいいんじゃないでしょうか)

 

野菜は冷蔵庫に転がってた大根の切れ端、若干緑になってたジャガイモ(中まで緑になったジャガイモは食べちゃダメです。わたしは自己責任で今回は深ーく剥いて食べましたけど、大丈夫でしたが売ってた時からこんなだったんですねー、困りますねー)、まいたけ、うちで採れた黄色くなったちっちゃいゴーヤなどでした。ジャガイモと大根は先に少し電子レンジしてます。時短料理なので。

 

あともう一品はと言いますと、アマランサスのパスタです。これはご存じの方も多いかと思いますが、明太子スパ的な感じにアマランサスを食べるレシピです。

まず、アマランサスを煮ます。水をかぶるより多いぐらいに入れて、昆布出汁で20分ぐらい茹でまして、その後梅干し、みりん、コチュジャン、醤油などで味をつけ、水気がなくなりアマランサスがふっくらやわらかに煮えるまで煮ます。水分がなくなってきてもまだ芯が残って硬いようならもう少し水を加えて柔らかくなるまで煮るのがコツですが、最後の方、うっかり煮詰めすぎて焦がさないよう注意です)。


それを茹でたパスタと、マヨドレ(植物性マヨならなんでも)、ちょっとえごま油、ニュートリショナルイースト(なくても可)であえて、シソと海苔を散らしたら出来上がり。多分本物の明太子パスタを食べ慣れた人にはちょっと違う感があるかもしれませんけど、これはこれでかなりおいしいし、アマランサスは栄養豊富なんでわたしとしては大好物のメニューです。アマランサスのプチプチした食感がよいのねん。

 

菜食といっても、昔食べ慣れたメニューは好きだったので馴染み深いというのもあるんで、もどき料理というか再現メニューは楽しいです。「そんなに似たものが食べたいなら我慢しないでそのものを食べればいいのに」という素朴な疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思うんですが、これはなんていうか、我慢してるわけではなくて、菜食族の人々というのはですね、えーと、多分おそらく多くの人は、本人の中に「材料において、菜食のものしか食べたくないのであーる」という強い動機があるわけでして、まあ、プラスチックの使い捨てバッグを使いたくないのでエコバッグを持ってる、みたいなもんというか、お坊さんががんもどき開発したのの同じコンセプトだと思っていただければと。まあ、実際、我慢してるという感じは全然なくて、いろいろ工夫をするんで「料理のおいしさとは何から構成されてるのか」ということを考える機会が増えて人生実験感覚で好奇心が満たされる楽しさがありますね。

 

今日のスケッチブック。そろそろ秋めいてきましたね。秋バラが待ち遠しいです(やや強引)