saoriotsuka-diary

イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

仕事の紹介 最近の書籍のお仕事です

最近の書籍などのお仕事紹介を。(書名クレジットは公式表示に合わせて敬称略にしております。)

晶文社さんの新刊

「カウンセラーの選び方」ネヴィル・シミントン著・筒井亮太訳

 

表紙と中の挿絵を描きました。ブックデザインは岩瀬 聡さん、本にぴったりな暖かな装丁です!東畑開人さんが序文を書いているのも話題です。カウンセリングを受けたいと思っても、果たして誰から受ければいいのか、カウンセラーを選ぶのも難しそうに感じます。この本はそうした当事者の側からカウンセラー選びを助け、またカウンセラーの方にも自分たちの役割は何かを見直し患者とのコミュニケーションの一助となりそうな内容の本です。

 

大和書房さんのだいわ文庫。

「50代から始める知的生活術」外山滋比古

装画を描きました。
編集さんによると前回描いた「知的な老い方」もとても売れてるそうです、うれしいな。以前も紹介いたしましたが「知的な老い方」と2冊並べるとさらにいい感じ。デザインは前回に引き続きフクダデザインの福田和雄さんです。わたしも50代なんですが、まだまだ好奇心を持つには遅くないですよね!

 

大和書房さんはもう一冊。

「なぜあなたの話し方は誤解されるのか 意図を正しく伝えるためのメタ認知

三宮真智子

こちらは装画ではなく、挿絵を少し描いています。ブックデザインは山之口正和さん+齋藤友貴さん(OKITAKA)。言葉を誤解されてしまい「そんなつもりで言ったんじゃないのに...」と落ち込んでしまう、そういうことってありますよね。どうしたらそれが防げるのか?という、わたしのようによく人と会った後「あーもうわたしのバカ!恥ずかしい!もーごめんなさい!」と思いがちな人には特に興味しんしんなテーマです。

 

講談社ブルーバックスさんの10月の新刊。

「はじめての圏論 ブンゲン先生の現代数学入門」加藤文元

こちらも挿絵と表4帯を描きました。実は身近な思考から圏論の世界は広がってる、というのが楽しくもがっつり専門的に理解できるご本です。装丁は芦沢泰偉事務所明石すみれさん、本文デザインは浅妻健司さん。さっそくかなり話題になっているようです!ゲラを読んで絵を描いてるんですが、わたしにはしっかり難しい!けどやわらかで愉快な例え話を交えてとても面白く読める!という歯応えのある本でした。

 

三笠書房さんの王様文庫「スピリチュアル・ジャッジ」江原啓之

こちらはベストセラーの新装版に伴い新たにカバーイラストを描きました。装丁は三笠書房装丁室です。人生多くの扉があって、どれが幸運に通じる道なのか?多くの相談に江原さんがやさしく答える形式の本になっています。スピリチュアルなお悩みが多いのかなあと思いきや、お金の貸し借りや仕事についてなど結構実務的なお話も地に足がついたお返事だったりして面白いです。

 

「他人がこわい あがり症・内気・社交恐怖の心理学」

クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン、アントワーヌ・ペリッソロ 著、高野 優 監修、田中裕子、野田嘉秀 翻訳

紀伊國屋書店さんでは以前から心理学系の翻訳本の挿絵をシリーズ的に描いていましてこれは既刊なのですが、長く読み継がれるロングセラーでして、このたび改訂版が出ました。装丁は熊澤正人さん+林陽子さん+平本祐子さん(パワーハウス)。

今回紹介した本のいくつかに共通したテーマなのですが、ここ最近はますます人間同士のコミュニケーションに困難を感じている人が増えている感じがあります(って、わたしがそう思うだけかもしれませんが、そういう悩みを扱う本が多いのはやはり世相を表してるのかな、と...)。ネットとか、価値観の変化とか、人間関係を難しくする新しいものごとも多いですしね。

わたしなんかも家であまり人と会わないで仕事してるんで、テレビのニュースだったり、SNSでの論争とかネット記事などを見て実際に人と会わないでいると、なんだかツラい世の中だなあとか世間の人と価値観がズレてるのかなあとか自分の中で不安を煮詰めがちなので、もともとの社交不安に拍車がかかっちゃって最近「あーなんか人とうっかり接するの怖い。もうずっと家にいるっす!」って感じ、昔よりあるんですよねー。

そういう自分の中での不安を、この「他人がこわい」では、きちんと分解分析して俯瞰させてくれて、心が少し落ち着きます。

というわけで年月を経ても普遍的なこの名著。なお、装丁の熊澤正人さんは2019年に残念ながら亡くなられてしまったのですが熊澤さんの手掛けられた初版のすてきなデザインを今回も踏襲して、さらに内容は現代にあうようにアップデートもされた改訂版です。また新たに多くの方に読まれて、助けになるとよいなあと思います!

 

今日の一曲。わたしの永遠のテーマソングです。

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