saoriotsuka-diary

イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

最近の仕事から その2

本の挿絵の仕事をもうひとつ。

SBクリエイティブの新刊『「繊細さん」の4つの才能』(コートニー・マルケサーニ/和田美樹 訳)の中の挿絵を描きました。

f:id:saomail301:20211022181232j:plain

f:id:saomail301:20211022181255j:plain

f:id:saomail301:20211022181330j:plain

f:id:saomail301:20211022181400j:plain

f:id:saomail301:20211022181425j:plain

「Highly Sensitive Person (HSP) 」という、人より感じやすい感受性を持った気質の人を表す言葉が最近よく聞かれますね。この本はそうした方の特性と、その特性を持った人が自分に自信を持ち困難を和らげられるようなヒントが書かれています。HSPは病気や障害を表す医学的な診断の名前ではないようで、あくまで気質的なものらしいのですが、自分が普段抱えている生きづらさに名前がついて、そうした事に悩んだり様々葛藤を抱えているのはあなただけではない、そういう人がいるんだよ、という事を知るのは当事者にとって励ましというか理解というか、困難の解消またはうまく付き合う事に繋がるのかもしれませんね。わたしはどちらかというと、知らずに人を傷つけたりなども多いたちのとほほ人生でむしろ繊細さんとは真逆のぼんやりした「鈍感さん」なので、こういう風に思う、感じる人がいるのだなあ、という事を心に留めて、他者への配慮をなるべく忘れないように心がけたいなあと思います(って、思ってるそばから実践できてないんだよ!ってツッコミがあちこちから飛んできそうな気がする..ご、ごめん)。

 

というわけで、最近の仕事ふたつは、自分を知る、自分の周りを整える事で自分の人生を生きやすく、ポジティブに生きるための一助になるような本だったのですが、そうして自分でできる事で自分の人生をよりよくしていくのはすてきな事ですね。

いっぽうで、でも自分にはどうにもならない社会の不公平や不正により、いくら自分の側でがんばってもどうにもならない事もたくさんあったり、自分以外の人の困難が解消されないままだったり、そういうのをなんとかするにはやはり世直しというか、政治や社会を改善するのも大事ですよね。というわけで、ちょうど近々に選挙などもありますし、そうした社会アクションもしたり関心を持ったりしつつ、しかし自分の心身もいたわりつつ、寒いのであったかくして、がんばりすぎずお茶など飲みまして、楽しく過ごしたいですねえ。