saoriotsuka-diary

イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

「お金・仕事・家事の不安がなくなる共働き夫婦 最強の教科書」

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東洋経済新報社からの新刊「お金・仕事・家事の不安がなくなる共働き夫婦 最強の教科書」 内藤眞弓 著、成宮 成(dig) カバーデザイン(ともに敬称略)のカバーイラストと中の挿し絵を描きました。カバーはデザイナーさんに色を決めていただき着彩いたしました。こういう場合はいつも、特色版の部分を同系色のCMYの版(今回はC版)で描いて納品しています。

おもに男女カップルでお子さんがいる・持つ予定がある共働き家庭で想定される、生活とお金、仕事の様々なシーン、ライフステージでのヒントがたくさんあり、不安なこの世を渡っていくのにとっても力強い一冊ではないかと思います。わたしには子供はいないのですが、そういう人にとってももちろんお金や働き方や気持ちにゆとりを保つ為の考え方などについてためになるお話が多々あって、ふむふむと読み進めますね。また、周囲のお子さんのいる家庭との付き合い方の理解にも役立つような気がします。

 

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さて、この本の冒頭に、親世代と今の子育て世代では社会情勢がすっかり変わってしまって、昔の、親世代の頃の感覚ではやっていけないというお話があるんですが、「80年代は定期預金10年で資産が倍になった」「東京の新築マンションの価格は70年代の5倍」など、確かにそうなんですが、言われてみると驚愕ですね。ひぃー、昔ってそんなだったよね。それに比べて現代社会よ、タイト。超タイト。自分の親世代だけでなく自分もなんとなくその頃の感覚、「将来はなんとかなるさ」みたいな気楽さの記憶をぼんやり引きずりつつでついそういう夢を求めてしまいがちなのですが、現実の厳しさは容赦なく襲い来るのですよ。いろんなことがいろんな方面にめちゃ不安ですね。うーん。でも、すでに厳しい時代に生まれたもっと若い人のほうがその辺の感覚はシビアに持ってるのだろうと思うと、うーん、若い人のほうがもっと(精神的にも)しんどいですよね。ごめん...。大人がめげてる場合ではなく、生活の安心の大元になる政治とかシステムとか、やっぱりその辺にまず希望が持てる社会にしないとですねえ...。

 

ところで、またブログ更新の間がちょっと空いてしまいました。8月中旬から父が急に肺炎で(covid-19ではないです)入院してしまい、気持ちが落ち着かなくて、仕事はきちんとしているのですが、それ以外のことが全体におろそかになってしまっておりました。父は持病はありつつも普段の生活に支障なく過ごしていたのに突然のことで、この社会情勢でここのところあまり普段会って話もしておらず、その後も入院したままなのですが、病院もコロナ厳戒態勢につきお見舞いにもあまりいけませんで、ただよくなるのを願うばかり、しかしまだ闘病は長丁場になりそうで、わたしができることもあまりないのに心が宙ぶらりんで焦るような、しかし実際は何も手につかないような状態で過ごしております(句読点の多さに心の混乱が現れてしまいました)。こういう時、仕事があるとかえって心が落ち着くというのがありますね。それと、わたし自身の日常は通常通り過ごしておりますのでどうぞご心配なく。

しかし、こういうことに直面してみると、病気の人の苦しさ、また家族など周囲の苦しさ、医療従事者の方々のご苦労、いろんなことをつくづく感じ、今、かつてなく病気の脅威に皆が晒されているこの状況は、本当に難儀なことだなあと思います。気が滅入ってくるのですが、世の中がこんなだもの、そりゃだいたいの人はなんらか気が滅入ってくるのは当たり前かもしれず、低調気分はわたしだけじゃなかろう、とも思います(さっき希望が持てる社会にしたいとか言いつつ暗いですね。いや、でも、曇に隠れて今は見えないけどお日様はなくなってはいないはず...ですよね)。皆様、どうか無理せず自分をいたわってご安全にお過ごしくださいね。そして病める時も健やかなる時も万人を支えてくれるような社会であってほしいと切実に願います。