saoriotsuka-diary

イラストレーター大塚砂織の由無し事を綴るページです。仕事の紹介もしますが、ベランダ園芸の話やたわいない話が多いかも。

じゃがいもが微増した話

 

 
 
台所の野菜カゴの中で、芽が出たじゃがいもが転がっていたのを発見する事、まあまあありますよね。大抵は芽を取りのぞいて食べますが、前回それを見つけたのは3月の初めでありました。3月の初めといえば、じゃがいもを植えるちょうどよい季節。よく栽培指南には「食用のじゃがいもは病気があったりするので種芋に使わないように」とのお達しがありますが、ベランダで一鉢で育てるなら、周囲に病気が広がったりするわけでなし(※)、育ててみちゃおうかなー。こんなに勢いよく芽吹いちゃってるしなー。少し暖かくなって園芸熱も温まるこの時期、考えたらオラ、ワクワクしてきたぞ(使い古された言い回し)。というわけで、植えてみました。

 

しかし前にも書いたように、うちのベランダは日当たり好条件の一等地が少なく、しかもその時空いてる鉢にちょうどいいのがなくて、ちょっと小さめの8号鉢だったので、うーん、どうかなあ...。と思いつつ植えたのです。

じゃがいもを植える時は土があまりアルカリに傾くと、そうか病という芋の皮の表面ががさがさになる病気がでます。なので、石灰は撒かず、使い回しの土にコンポスト腐葉土、油粕、少し草木灰など入れて植えました。前に畑で育てた時は少しそうか病出たんですが、味は全然変わらないので、商品にするとかでなく自家消費する分には気にしなくていいんではないかなと思いますけど。畑ではじゃがいもはごろんごろん大収穫でホックホクでした。ああ、楽しかったなあ...畑。

さて、しばらくすると、案外しっかりした芽がぐいぐい伸びてきました。おっ、これは幸先良さそう。 

 

 

 

 けれども、悲しいかな、いい感じの場所を用意してあげられず、こういう感じで配置しておりました。

 

 
 育つにつれて日照を求めてアクロバティックムーブになってきており、風も激しいんで、大丈夫なのか。すまんね、いいところがなくて💦

 


 育ってくると芽かきをして、茎を2本ぐらいにするのがよいのですが、ここの超強風環境で、茎を少なくしてからもし風で折れてしまったら全滅の可能性もあるので、ここは3本残しておきました。人生リスクヘッジ

 

5月になり、花が咲きました。じゃがいもの花といえば紫色のかわいい花なんですが、この苗の花は小さくて白い花でした。えーと、品種、なんだったっけ...覚えてないけど、つまり男爵やキタアカリではなかったのだな。花をつけたままにしておくと芋が太らないので摘みました。(すぐ摘み取っちゃったんで写真はありません)

じゃがいもの芋は種芋より上のゾーンにつくんですね。 なので、表面に芋が出てきてしまうと、日に当たってソラニンが形成されてしまうんで、土増しをします。できてるのかしら、芋...と思って土の表面を軽く掘ったら、塊に触れました。あっ、いる!芋、いる。ニヤリとほくそ笑んで、あわてて土をかぶせておきました。

 

6月、そろそろいいのでは...。雨続きになるとの予報の前に、ちょっと早いですが掘り上げてみました。 

 


 

 

おっ、いっぱいありそう!

と、思ったんですが、残念、ここに見えてるのがめぼしいやつ全部だったんですねー。

というわけで、結果、これだけ収穫できました。

 

 食べれるサイズは3つ。1個は結構大きかったです。まあ、鉢も小さいし、悪条件だったんでこれだけ採れれば良しとしましょう。

 

小さいのはソラニンが多いらしいので、食べるのはよしておきました。また埋めて種芋にできるのかしらん?まあ、育たなくてもコンポストしとくかな。

 

そして、何にして食べようかしら。今一番食べたいもの、そうねえ...。コロッケ!

大豆ミートと玉ねぎみじん切りを炒めて、レンジで蒸した芋(ちなみに、ガスで茹でるよりレンジで蒸した方が環境負荷低いらしいです。うちは電力会社が再エネ100%なので余計そうですね。まあ、他でいろいろ環境負荷かけてるんで焼け石に水感はありますけど💦)と合わせて水溶き小麦粉(卵なしでもこれでいけます)とパン粉をくぐらせコメ油でフライパンで揚げ焼きにしました。ついでにズッキーニも揚げた。アゲアゲ。

 


 

 

ああ、揚げ物ってなんでこんなにおいしいのかしらね。罪なやつよのう。

ところで、ここにあるこれ、なんだと思います?

 

 
よく揚げ物するときに、パン粉とか溶き粉とか微妙に余って「なんかもったいないな...」となるので、わたしはそれらを一緒にしてハーブとか塩とかで味付けして、少しベーキングパウダーを入れて団子状にまるめて揚げてしまいます。ベーキングパウダーを入れるとふんわり仕上がりますが、入れないとカチカチな感じになってうまくないです。このよく分からない謎の揚げもん、まあ、すっごいおいしい、とかでもないんですが普通においしく食べられるので「アンチフードロス食」としてはまあいいんじゃないでしょうか。

 

というわけで、二人でこの量食べちゃいました。我ながらよく食べるね、うん。ああうまかった。育てるのは4ヶ月近く、食べちゃうのは一瞬。あっけないものですねえ。とはいっても、基本は水やりだけしてほったらかしてれば、勝手に育ってくれたんだから、ありがたいもんです。本当芋ちゃん、えらい!あれ?芋の品種、結局分からずじまいだったな...。

 

 

市民農園や畑など共同で土地を使ってる場所では病気を広げる可能性があるので、やはり食用芋を種芋にしないほうがいいですね。